雅美は母に嘘を吐いて迄して今、男の車の中に居る。
自分を守って貰う為に呼んだ母を敢えて欺いて、彼の命令に素直に従っている。
彼女は自分自身の心の在り様が何処にあるのかさえ、さっぱり分からなくなってしまった。
男に従うという事は、即ち彼に犯されに行くという事になる。
彼女の精神は、激しく混乱していた。
男「雅美さん!」
「今日は、わざわざ来て頂いてありがとうございます!」
「本当に光栄です!」
彼は度々ワザとらしく白々しい言葉を口にする。
だが最近になって彼女の耳には、その言葉が尤もらしく聞こえて来る。
悪い意味での慣れが、彼女の心を侵食し始めていた。
雅美「あの・・わたし・・・」
「別に来たかった訳じゃ・・」
バッチリとメークを決めて、セクシーな超ミニスカートを履いて来てしまった彼女の歪んだ乙女心。
そんな彼女の言い訳の方が、白々しく聞こえて来る。
彼女は完全に迷路へと迷い込んでしまった。
男「いや~!ホントに楽しみだなぁ!」
「貴女の水着姿!」
「私、何度夢に見た事か!」
彼の股間は、既に目で見て分かる程に膨らんで来ている。
それにつられて彼女の胸もドキドキして来た。
彼女はもう、自分自身を制御出来なくなっていた。
雅美「私は只、趣味の水泳をするだけです・・」
男「ええ!そうですよねぇ!」
「只、私から一つ条件を付けさせてくれませんか?」
雅美「は? 条件?って・・」
男「はい!」
「今日、貴女は水泳の初心者に成るんです」
雅美「初心、者?・・」
男「初心者の貴女には」
「私の様なベテランが指導しなければなりません」
雅美「指導?・・ですか?」
男「そうっ!」
「丁寧な指導をね!」
男はニヤリと笑って彼女を見る。
その視線に彼女の下半身は勝手に期待してしまった。
ジュクジュクと膣の奥から愛の液体が溢れて来る。
その液体は容易に異性を受け容れる為のモノである。
彼女の精神は、最早彼女自身が知る由も無い、深い闇で彼にコントロールされてしまった。
そんなやり取りの間にも、二人の乗った車は走り続けて行く。
ようやく辿り着いた場所は、二人の住む街からは相当離れた処にあった。
同じ市内ではあるが、全く見知らぬ場所に在る公営の温水プールであった。
雅美「ここって?・・・」
男「そう!温水プールですよ」
「市営のね!」
今日はウイークデーであり、時刻は正午近かった。
中を覗いてみると館内は閑散としている。
彼にとっては、もってこいの環境であった。
二人は券売機で使用料を支払い、それぞれの更衣室に別れて行く。
彼は昔、水泳の選手であった。
学生の頃は嫌という程泳がされた。
長水路の50メートルプールで遠泳をやらされた。
途中で音を上げると先輩から、“役者やの~”と言われて竹刀で可愛がられた。
そんな経験からか、彼は水泳が嫌いになった。
だが今は違う。
昔の経験が生きて来るのだ。
全く、巡り巡って何が役に立つのか。
彼は心の中で苦笑をした。
それに引き換え彼女のそれは趣味の水泳であった。
素人に毛の生えた様な泳ぎではあるが、今迄の経験に多少の自信もある。
彼に、初心者になれと云われて戸惑って仕舞う。
彼女には、どうすればいいのかが分からなかった。
しかし彼女の思いは杞憂に終わる。
競泳水着に着替えて温水の室内プールに一歩足を踏み入れると、そこには手慣れたフォームで泳ぐ彼の姿があった。
彼女にもある程度の経験があるからこそ分かる事がある。
彼は相当な遣い手であると。
彼の水泳の技術に僅かでも、ときめきを覚える自分の心を認めたくはなかった。
男「いや~!」
「久し振りに気合を入れて仕舞いました!」
プールから上がって来た彼は、水を滴らせながら爽やかに彼女に話し掛ける。
彼女はそれに応えた。
雅美「えっ、ええ!」
「見事な泳ぎ、・・ですね」
彼は昔に使っていたであろう古いタイプのビキニを身に着けている。
今は体型が多少崩れてはいるが、鍛え上げられた身体は嘘を吐かない。
充分な逆三角形である。
男「う~ん!やっぱり!!」
彼は彼女の競泳水着姿を舐める様に見定めて行く。
男「雅美さん・・」
「最高に綺麗です!」
彼女の水着姿は本当に美しかった。
少し張り気味の肩から伸びる、長くて艶のある腕。
僅かな鳩胸から下にくびれて締まる見事なウエスト。
緊張感のある大きめのお尻から続く、長くて引き締まった脚。
その全てが綺麗に纏まっている。
そして、可愛い顔にピッタリとしたスイミングキャップ。
その組み合わせの見事さとエロチックな容姿に、彼の股間は見る見るうちに大きく膨らんで行く。
更に彼は、それを隠そうともしない。
彼女の方が、顔を斜め横に伏せてしまった。
彼女は更に戸惑っていた。
彼の身体に好意を持っている自分に対して違和感が無くなって来た。
彼はレイプ魔だと云うのに。
雅美「あの・・これから・・」
「どうするんですか?」
彼女は必要以上に顔を怖くして、彼を睨み付けて聞き正す。
彼には彼女の心の内が手に取る様に分かった。
彼女は自らの心を隠そうと必死になっていると。
彼は彼女に説明する。
男「これからレッスンをしましょう!」
「貴女を鍛え上げて見せますよ!」
あれ程醜悪に見えた彼の顔が爽やかに見えて来た。
彼女は目の錯覚だと思いたかった。
雅美「レッスン・・・ですか?」
「どんな方法で?」
彼は彼女に、硬めのスポンジ素材で出来たビート板を渡す。
男「先ずは、これを使って行きましょう!」
彼女は、嫌な予感と期待が入り混じった複雑な気持ちで、それを受け取った。
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