『中出しに出しちゃう。子供が出来ちゃう。』と焦る僕とは対称的に、浅井さんは焦ることなく、胸元を隠していたスリップを首の辺りにまで持ち上げます。
おかげで胸は完全に開かれ、暗闇の中でも乳房が確認できる程です。『ここに…。』と指が指され、その指先は彼女のお腹に向けられていました。
これまでコンドームの中にしか吐き出したことがなかったので、上手く出来るかは分かりません。それでも腰を振り、タイミングを見計らいます。
『ドピュッ!!』と飛び出した精液は、予想以上に飛んでしまい、『汚されては困る。』と彼女が首元にまでずらせたスリップに襲いかかりました。
『真っ直ぐお腹に掛けよう。』などという技術は、僕にはありませんでした。大半はスリップに掛けられ、なんとか彼女の顔にまでは到達しなかったようです。
そして勢いの衰えた第二波は、彼女が指をさしたお腹に飛び出しました。
『ティッシュ~!はよ、ティッシュ~!』と笑いながら叫ぶ彼女。『早く!こぼれるこぼれる~!』と、お腹の精液が液体化をして、脇腹に溢れそうです。
『はい!はい!』と手渡しますが、『拭いて、はよ拭いて、』とお手伝いまでさせられます。
『もお~!これ、どうしてくれるのよぉ~!』と精液まみれになったスリップを、慎重に首から抜き始める浅井さん。
そして、『イケんかったぁ~。あ~あ、わたしイケんかったぁ~!』とイヤミ混じりに言われてしまうのでした。
そして、いよいよ彼女のお父さんと会うことになるのです。
ある日曜日でした。『お父さんが会いたいって。』と彼女に言われましたが、『その男、連れてこい!』と言っているのに違いありません。
元警察官です。おっかないイメージしか浮かびません。それでも、いつかは会わないといけない方です。勇気を出して、会いに行きます。
浅井さんに先導され、家の中に上がり込みます。その方は、居間の中央に座られていました。二人の妹は、父から逃げたのかいないようです。
穏やかな顔が印象的でした。警察官という硬そうなイメージはありません。『若いのぉ~!』が第一声でした。
穏やかな顔、そのままの方でした。10分もすれば、僕もそれなりにお話が出来るくらいの、フランクな方でした。
そんな中、こんな話を聞かされるのです。『大きな病気はしたことあるか?』と盛んに僕の健康について聞くのです。
大病などしたことはなく、健康にも気を使ったことがない僕でした。『ないです。』『ないです。』と答え続けました。
そして、聞かされました。亡くなった浅井の母親のことを。今年、某有名歌舞伎役者の妻が亡くなり話題になりましたが、彼女の母も同じだったそうです。
ちゃんと検診を受けていたにも関わらず、病魔に襲われ、亡くなったそうです。浅井さんが一回りも若い僕を選んだのには、そういう意図もあったのです。
テーブルにビールが並べられました。『彼、あまりお酒強くないから。』と彼女は先に釘をさしてくれます。
それでも、付き合わない訳にはいかず、お父さんにお酌をしながら、もしかしたら自分自身過去最高の酒量を頂いたかもしれません。
お父さんの顔も真っ赤になり、三人で話を始めます。『お前ら、子供は?』、振られたのは彼女でした。『はよ、作れよ!』と少し人格も変わっています。
『まあ、授かりものだからな。』と自分で言って、勝手に納得していました。
そして、『(結婚の)挨拶なんて来んでええぞ。はよ、持っていってくれ。』と、こちらが頭を下げる前にOKも頂きました。
最後は、『ふたり、仲良くしたらええ。』と言って出ていかれ、ようやくと開放をしてくれたのでした。
『いいお父さんですねぇ。』と浅井さんに言いました。『そお?』と照れくさそうに答えながら、残ったお酒を口にし始める彼女。
緊張から解き放たれたのか、『私も飲もぉ~!』とようやくと普段の彼女に戻ります。しかし、僕に一歩だけすり寄った彼女を求めてしまうのでした。
※元投稿はこちら >>