『うちに来る?』、そう言われたのがもうかなり回数の身体を重ねてからのこと。『紹介したいから。』といよいよ、彼女の家に伺います。
彼女の父は、元警察官です。頑固なイメージしか、僕にはありません。しかし、ただ会いに行くだけではありません。
40歳の結婚を急いでいる女性の家に行くのです。それは、それが近いということを意味しています。
『お父さんは今日はいないから。妹が二人いると思う。』、お父さん不在には安心しますが、妹が二人も。
普段は別居しているので、今日のために集まっているのは確かでした。僕を品定めしようとしているのです。
思っていたよりも、大きな家でした。『ただいまぁ~。』と声を掛け、靴を脱ごうとする浅井さん。そこ奥から、女性が現れました。三女の郁未さんでした。
三女といっても、33歳。僕よりも7つ年上です。『はじめまして~!妹です!』と声を掛けられました。
中に入ると、もう一人の女性が座っていました。『わっかぁ~!』と僕を見るなり、言います。
目の前に三姉妹が揃いました。予想通りの美人三姉妹です。特に郁未さんは若く、他の二人とは顔の造りが違い、可愛い顔をしています。
やはり、この中ではお姉さん風をふかす浅井さんです。雰囲気からも、それを感じました。
『克美ちゃん、これ犯罪だわー!ダメなやつ!』、次女が笑って、浅井さんに言います。言い遅れました。浅井さんの本名は『浅井克美』と言います。
さすが女だけの姉妹。ここから女子トークが繰り広げられるのです。
タジタジになりながらも、なんとかこのオバケ三姉妹相手にがんばります。しかし、太刀打ちなどできないことに気づかされます。
『克美ちゃんと結婚するの?』、それが始まりでした。『したいと思ってます。』と彼女よりも先に、妹相手に言ってしまいます。
『子供好き?』、一人っ子の僕にはよく分からないですが、『はい。』と答えました。その辺りから。おかしくなります。
『子供作るなら、早くしないとダメよ。』と言われ、浅井さんが40歳という年齢なのも、妹さんたちは考えているのです。
『克美ちゃんと、もうHした?』と三女の郁未さんでした。赤面する僕をみて、『大事なことよ、これ。』とそれでも真顔で迫られます。
『もうやめなよ~、恥ずかしがってるじゃないの~。』と声が掛かって、少し安心します。
『けど、身体の相性ってあるじゃん。』と更に続けようとする郁未さんに、次女が止めます。『そんなことは、本人同士で決めればいいの。』、助かりました。
しかし、『結婚考えてるんだから、もう済ましたわよねぇ?野暮なのよ。』とやさしく声を掛けてくれるのでした。
その言葉に安心した顔を見て、きっと妹さん達も理解をしてくれていたと思います。もう二人がどのくらいの関係なのかを。
しかしきっと、僕と克美さんはその想像の上を行きます。克美さんが生理の日以外は、毎日なのですから。
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