そしてやはり年齢差の話になります。彼女は盛んに『お若い、お若い、』と僕を見て言っていました。その度に『お綺麗ですよねぇ。』と返しました。
次の日でした。『浅井さん、もう少しお前に会ってみたいって。』と母から聞かされるのでした。
二度目の見合い?初めてのデート? とにかく、浅井さんに再び会うこととなり、場所はレストランを用意されました。
そこでも見合い気分が抜けず、お互いに質問攻めを繰り返してしまいます。その方が話しやすかったのです。
食事も終わり、『この後、どこか行きます?』と誘われました。『ご飯食べて終わり。』だと思っていただけに、少し慌てます。
デートなどしたことがなく、どこにいっていいのかも分かりません。『どこ行きたいですか?』と聞くと、『どこでも。ウロウロしましょう。』と返されます。
レストランの代金はもちろん僕が払い、向かったのは彼女の止めた車の方角。普通の乗用車に見えましたが、外車でした。僕の軽四とは違います。
公園につきました。『腕、組みますか?』と聞かれ、OKをします。美人の彼女を連れて歩く姿は何度も想像しましたが、それは頭の中だけのこと。
並んで歩く二人の姿を遠くから見ているのが想像。しかしリアル目線から見えるものは、想像とは全然違う光景でした。
彼女の顔などほとんど見えず、見えるのは肩から下と彼女の胸元あたり。リアルって、こんな景色なのです。
『15歳年上。』これは、僕にとっては助かりました。同年代の女性なら、緊張も半端なかったと思います。歳がこれだけ離れると、頼れるお姉さんなのです。
別れ際に、『今度、いつ会おうか?』と言われました。デートの中で浅井さんは『自分がリードしないと。』と感じ取ったのしょう。
『今度の土曜日?日曜日?』と約一週間後を選ぼうとしました。ところが、『わたし、明日は用があるから…明後日は?』と選ばれました。
デートするなど、心構えが必要な僕は『一週間に一度。』というのが当たり前の返事。しかし、デートしているカップルって頻繁に会うのが常識なのですね。
次は明後日となりました。
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