はぎさん はじめ 皆さんありがとうございます。
熟事務員 ⑮
あれは確か 木曜日の早朝だったと思う。
星野さんにメールを送った。
《このあとに送るメールを(これ、朱美ちゃんと間違えてない?)とか言いながら 稲葉さんに見せてあげて。で、好きな様にからかって あげて》
に、続けて
《おはよう。A.P.T.Zで来て。》
悦子
《あぁ、一昨日決めた とかって言うアレね?。あとで私にも教えてヨ。》
実は稲葉さんと 前もって以下の様な 暗号と言うか隠語を決めていた。
A=有り
N=無し
B=ブラ
P=パンツ
T=Tバック
S=スカート
STK=ストッキング(股の部分が無く ガーターベルト一体型の様な物が必須)
Z=ズボン(pants)
XL=ロング 長い
XS=ショート 短い
TA=タイト
UN=裏地無し
(XL XS TA UNは、暖かくなってから ゴールデンウイークの前くらいに、俺が稲葉さんのタイトスカートの裏地を 鋏で切り取ってしまった時に決めたので この時点では まだ無かった。)
なので、この日は《Tバックにズボンで来い》
と、言う事になるし、例えば今では
N.P.TA.XS とすると、
パンツを穿かずに 短いタイトスカート
と、なる。
流石にナマ足は 可哀想だし、N.B(無し ブラ)はタレ具合からしても 可哀想すぎた。
ので、N.Bの指示はした事がないし、ストッキングを俺が指定する時には パンツの部分がないガーターベルトの要らない物を着けさせている。
この日、A.P.T.Z の指示は出したものの、
事務員さん達はみな、私服の上に 決められた同じ事務服を着用 が義務づけられている。
2人に限らず たいがいの女性が お尻が半分隠れる位の丈が有るので 前屈みにならないと お尻が まるっと露になる事はない。
(まして これからの時季は、フリースだの コートだの と着る枚数も増えるし、おのずと丈も長くなる。
辱しめる には、やっないな時季である事に気付いた。
そろそろ また冬がやって来るが 昨冬は、ほとんど学習出来ずに終わってしまった。
出来れば先輩諸兄に お知恵を拝借 したいとさえおもっている。)
俺は、上記の隠語を まんま 星野さんに送った。
Z=ズボン(pants)
では有るが、色が薄い か 生地が薄い物、
裏地が有ったり 生地が厚かったりしてはダメ、ようは 透けないモノ 線の出ないモノはは穿かないように稲葉さんに念を押して有った。
さて、稲葉さんがどんな格好で来て、星野さんが どんなふうに《からかって》くれたのか?、楽しみである。
当然と言えば当然だが 駐車場に稲葉さんの車は無かった。朝 現場に来るのは 星野さんと違って 用事がないと なかなか来れない。
9:00過ぎに星野さんが、いつものようにバインダーを持って現場回りにやって来た。
俺
「おはようございます。」
「星野さん、例のヤツ 分かりましたぁ?」
悦子
「ゴメンねぇ、私 バカだからさぁ、なかなか覚えらんないのよぉ。」
「出来るだけ早く覚えるからさぁ、チョッと待っててぇ。」
俺
「それは構いませんけど、アッチはどうなってます?」
悦子
「大丈夫。それは 言って見てもらったワ。」
俺
「お困りになってませんでした?」
「色とか どぅなったんでしょう?」
悦子
「何か、白に白みたい。柄が少し入ってるんだって。」
コンベア越しの会話である。
白物家電などと呼ばれてる事もあり、周りの人達は おそらく仕事のやり取りだと思ってる、と俺は思っているが、内容的には
《稲葉さんにメール見せた?》
《見せたわよ》
《で、どうだったの?》
《白いpantsに 柄(レース?)のついた白いTバック》
と なる。
俺
「ありがとうございます。」
「じゃぁ、引き続き このあともお願いします。」
悦子
「わかったワ。任せて。」
「どおする?、結果 早く分かった方がいいなら、報告にくるけど?。」
俺
「どぅしましょ?。」
「(現場)抜けられないし。残業だし。」
悦子
「そう。大変ね。」
「まぁいいワ。私の方で考えとくけど、出来るだけ事務所に顔出して。」
俺
「分かりました。お願いします。」
悦子
「うん。じゃぁ、そういうことで。」
2人とも 流石に メールとは言えない。
急を要さないメールは封筒のメール便の方が多い。
トラブルでもない限り 頻繁に現場や事務所に‥ ってのも不自然である。
かと言って2人とメールのやり取りが出来るだけの休憩時間はない。
どうしたもんか?。と考えていた。
そんな休憩時間にメールのチェックをすると
朱美
「悦ちゃんに間違ってメールしたでしょ?、
恥ずかしいからやめて!。」
悦子
「ダーリン お疲れ。」
「お楽しみ はこれからヨ。あとで教えてあげるねぇ。」
と、来ていた。
俺は それぞれに
「ゴメンなさい。朝で慌ててたから。気を付けます(おじぎ おじぎ)」
「ハイ ハニー。昼休みにでも 教えて下さい。」
と送った。
にしても いきなり ダーリン は無いだろうに。
昼休みの星野さんからのメール。
《コピーを取る時に わざとコピー機の後ろにボールペンを落として 朱美ちゃんに 取ってって頼んだ》
《コピー機に抱き付く様に被さりながら、引っ掛かってるボールペンを取ろうとしてた》
《当然 お尻が露になった》
《呼ばれてもないのに 呼ばれたフリをして、朱美ちゃんの背後から どいた》
《朱美ちゃんが あきらめて、ムリ 届かない って言うから、ゴメン それ書きやすいのよ 何とかお願い。と また 取らせた
》
《そのやり取りに 男連中も こっちを見てたから、近くの人は(稲原さんの尻に)気付いたと思う》
《食堂の帰りに、その下着 工藤さんの好み? 帰りにデートなの?、事務所でも食堂でも 皆 見てたわよ。って言ったら 真っ赤な顔で 狼狽えてた》
《どうなってんのか 気になっちゃった、あ そ こ。まんざらでも ない みたいヨ(笑)。》
俺は
《午後も引き続き お願いします》
とかえした。
悦子
《任せて。イジメちゃう。》
稲葉さんからは
《悦っちゃんたら、コピー機の後ろに落としたボールペン拾わせるから、皆に見られちゃった》
《食堂でも 皆 見てた って、悦っちゃんが‥。恥ずかしいワ、この格好。」
俺
「でも 感じちゃった?。正直に言ってごらん。」
朱美
「‥ ‥ ‥」
↑ホントに この文面で返ってきた。
さあ、星野さんが稲葉さんと どんなふうに 遊んでくれるのか?。
※元投稿はこちら >>