淫欲のスポーツジム class9
インストラクター 宮本絵梨の恋
彼と初めての夜を過ごしてから半年間の月日が流れた。
あれ以来、彼は私と出会ったジムに余り来なくなった。
と、云うよりは、私と彼はそのジムとは全く関係の無い、遠く離れたジムで定期的にプライベート同士として会っている。
そこでは、イントラとメンバーの垣根など無く、楽しく汗を流している。
そして、ジムデートが終わった後は、決まって彼の部屋で逢瀬を重ね、身体を求め合っています。
そんな或る日、いつもの彼女、田中優美さんからメールが届いた。
あのカフェで是非会いたいと云う。
私は、では次のレッスンの際にと返信した。
その日、彼女は先にお店に来て私を待っていた。
絵梨「どーもっ、優美さん、今日は早いね!」
優美「絵梨さんこそ!」
「私も、今来たところです」
私と彼女は、他愛の無い話から始まって、暫く時間が過ぎた。
そして機を見て、私から話を振った。
絵梨「ところで今日は、何か特別な用でも有るの?」
すると彼女がゆっくりと話始めた。
優美「私ね、今度・・・」
「離婚する事になったの」
絵梨「本当に!?」
「で、もう手続きは?」
優美「うん、今、協議中」
彼女が離婚を意識していた事は、以前から言葉の端々で感じていた。
だが本当に踏み切るとは。
絵梨「旦那は?」
優美「う~ん、最初は全く相手にして貰えなかった」
「でも、何とか説得したし・・・」
「納得して貰えたのかな?」
絵梨「生活は?」
「これから、どうするの?」
優美「多分、また仕事を探して、始めようかなって」
「だから、今までの様にはジム通いが出来なくなるかもね」
絵梨「そっか~」
「あっ!で、あの彼は?」
「あの、大学生の!」
優美「彼とは、たまに会ったりしてる」
「彼に時間が有る時にね」
二人は月に一度、都心で落ち合って互いの近況などを語り合っているそうだ。
絵梨「で?、彼とはどうなってるの?」
優美「うん、僕が就職するまで、待っていて欲しいって」
絵梨「はぁ~~、そっかぁ~」
私は彼女らが羨ましかった。
彼女らは真のパートナーに出会う事が出来たのだ。
私はこれからも彼女らを見守って行きたいと思った。
それは彼女らにとって、まだ難題は山積みであるからだ。
優美「そんな事より、絵梨さんの方はどうなってるんですか?」
絵梨「そんなことって・・」
「えっ?ああ、私達?」
「私たちは・・・」
優美「私たちは?」
絵梨「あぁ~、あの、何だか」
優美「なに!はっきりしてください!」
絵梨「できちゃった・・・みたいな(笑)」
優美「えええ~!? 本当に?」
絵梨「ははっ、 すいません」
彼は事実を知ってから直ぐに、私の両親へ挨拶に来てくれた。
そして、その日の内に婚姻届を役所に提出してくれた。
優美「はああぁぁ~?」
「結婚しちゃったの~!!?」
絵梨「ホント、 もうしわけない!!」
優美「・・・・・」
絵梨「あの~、もしもし?優美さん?」
優美「あなた達、 凄いです!」
絵梨「はっ!?」
優美「式、挙げる事になったら、是非、呼んで下さいね!」
絵梨「そっ、そりゃぁ、勿論!」
その後、二人して思いっきり笑っちゃいました。
数年後、優美さんと彼は、めでたく結婚されました。
そりゃあ、もう、こちらが妬ける位、熱々でした。
私達?
私達は幸せです。
二人目の子も産まれて、毎日大変です。
彼も、いつまでも優しくしてくれます。
でも、私は4番目だって!
一番?
一番、二番は子供たち。
3番目はくるま?
だそうです。
終わります
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