淫欲のスポーツジム class4
インストラクター 宮本絵梨の恋
彼は一瞬、眼が泳いで、その後あたふたとしていましたが、やっと落ち着いて来た様です。
そして、まるで気持ちをそっくり入れ替えたかの様に笑顔で私に語り掛けて来ました。
笹川「あっ、ごめんなさい」
「僕は女性の気持ちがよく分からなくて」
絵梨「いえ、あの、私こそ・・・」
じれったくて催促したとは、とてもじゃないが言えません。
笹川「え~と、じゃあ、お茶でもご馳走してくれますか?」
絵梨「あっ、はい!喜んで!」
私は彼を部屋に上げた。
彼は、女性の部屋が物珍しいのか、キョロキョロと辺りを見渡しています。
私は黙ってお茶を出します。
笹川「いただきます!」
彼は、そう言って一気に湯飲みのお茶を飲み干した。
絵梨「ああっ!ちょっと待って!!」
笹川「んんん!!?」
「ごくりっ!!」
「んんあぁ~~、 あちあち、あぃ!」
普通、一気飲みします?
絵梨「ええっ? 大丈夫ですか?」
笹川「ごほっ、げほっ!」
「え、ええ、だっ、大丈夫!」
こりゃぁ、先が思いやられるわ。
私は途方に暮れました。
すると彼がいきなりカミングアウトします。
笹川「すっ、すいません!!」
「俺、素人童貞なもんで!」
彼は、その言葉を言った後、氷の様に固まってしまいました。
私も彼に何て言って良いものか分かりません。
二人は暫く黙ってしまいます。
しかし私は、さっきの彼の言葉とその言い方と、びっくりした様な顔と、固まっている姿が、可笑しくて可笑しくてお腹を抱えてうずくまってしまいます。
そして彼は、私が泣き崩れているものと勘違いをして、土下座を始めてしまいました。
笹川「すいません、すいません、すいません!」
「許してください、許してください、お願いします!」
私はまだ、お腹を抱えて肩を揺らしていました。
すると彼は、額を床に付けたまま動かなくなってしまいました。
私の笑いが収まっても、まだ額を床に付けたままです。
私は流石に可哀想になって、彼に声を掛けます。
絵梨「あっ、あの~、私、別に・・・」
彼はそのままです。
私は、どうしたらいいのか分かりません。
私は最早、心配になって彼に声を掛けようとすると
笹川「僕、帰ります」
と言って、立ち上がってペコリと頭を下げます。
えっ?えっ?
何言ってんの、この人?
絵梨「待って!、どうして? 何で帰るの?」
笹川「いえ、帰ります」
絵梨「意味、分かんないよ!何で?」
笹川「僕は貴女を傷つけたのかも・・」
はああぁ?
何言ってんの?
絵梨「そんな事ないよ! 誤解だって!!」
笹川「大丈夫です。慰めて貰わなくても」
絵梨「慰めてなんかない、よく考えて!!」
笹川「さよなら・・」
さよならって、もう!、頭来た!
絵梨「帰るなっ!!!」
「私と最後まで、したくないの?!!!」
「どう?!!」
笹川「・・・・・」
絵梨「どうすんの?!!」
笹川「・・したい、・・です・・」
絵梨「何を?!!」
笹川「あの、・・・エッチ・・」
絵梨「誰と?!!」
笹川「・・あの、絵梨さんと・・」
はああぁ~~、
やっと、言った。
この、朴念仁が!
でも私は、ホッとしました。
彼に帰られたら、今までの苦労が水の泡です。
私は心から安堵しました。
既に彼も私も、只の男と女になっていました。
つづきます
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