淫欲のスポーツジム 優美と雅之 11
彼と初めて一つに成ったあの日から、もう3カ月が経ちました。
私と彼は、いつものジムで相変わらずのレッスン三昧の日々を過ごしています。
ただ、ジムの中では二人の関係が皆にバレない様に、彼と上手く距離を保っています。
でも、彼女だけは別ですね。
そう、イントラの宮本さんです。
今日は彼女と久々に例のカフェで、レッスン前のお茶をしています。
宮本「え~と、イベントは大体、こんな感じで進行します」
「はい、了解しました」
宮本「あっ、そういえば!」
「ねえ、田中さん」
「例の、ほら、あの子、どうなったの?」
「え? どうなったって?」
宮本「私にだけは、しらばっくれても無駄よ!」
本当に彼女には敵いません。
「うん、一応」
宮本「なに?一応って?」
「う~ん、 やだ、恥ずかしいよ」
宮本「えええ~~?」
「まさか、本当にやっちゃったの?」
「こっ、声が大きい!」
宮本「はああぁぁ~~、マジで?」
彼女もびっくりみたいです。
宮本「う~ん、まあ、でも、ある意味羨ましいのかな」
「羨ましい?・・・ですか?」
宮本「そう!」
「実は最近、私もアプローチ、受けててね~」
「えっ? 誰からですか?」
宮本「それが、貴女と同じ」
「メンバー」
「メンバーさん?!」
宮本「ま~ね~」
「しかし、・・・あの子と、か~」
「はい」
宮本「まあ、とにかく慎重にね!」
「私は応援は出来ないけど」
「何か、情報が有ったら提供はするからさ!」
彼女の男っぽい性格が大好きです。
頼りになる相棒って感じ?
でも、彼女には絶対に迷惑は掛けられないです。
私は、そう心に命じました。
彼女とは、いつもの様にジムの手前で別れて、私はお先にジムへ。
今日もいつものメンバーが揃っています。
そしていつも道理に彼、雅之さんも登場して私は一安心です。
レッスンはつつがなく終わって、帰り際に彼へ挨拶をすると、話があると云われました。
彼は大学の進学先が決まったそうです。
私は、それを受けて
「雅之さん、やったね!」
「それじゃあ、何かお祝いでも…」
と私が言い掛けると彼が言葉を被せて言って来ました。
雅之「あの、大学に入ったら、最初の2年間は地方のキャンパスに通うことに なるんです」
と、寂しそうな顔をしています。
私が
「でも、たまには顔を出せるんでしょ?」
と言うと
雅之「ええ、多分」
などと、やはり元気が無い。
覚悟はしていたけど、来るべき時が来たという事です。
私も寂しいです。
彼と会える時間が減れば、それだけで互いの心は遠のいてしまうかもしれません。
でもそれは最初から覚悟の上です。
この先彼に可愛い彼女が出来ても、私は納得するしかありません。
それなら最後に彼と思い出を作りたい。
私は、そう思いました。
家に帰った私は色々と考えました。
今迄の彼との思い出は、殆どがあのジムでの出来事です。
それならば、彼との最後になるかもしれない思い出は、あの場所で作りたい。
私は、そう決心しました。
次の週の火曜日。
彼とのレッスンがある日です。
私は、或る計画を練って実行をする事にしました。
私はいつもの様にジムエリアに行きます。
そこへ、いつもの時刻に彼がやって来ます。
私は彼といつもの様にストレッチを始めます。
時刻は、そろそろレッスン開始直前となります。
私は彼にいきなり伝えます。
「あっ!あの、ちょっと」
「雅之さん、ちょっといい?」
「ちょっと、用が有るの!」
私はスタジオから彼を連れだすと、宮本さんと眼が合いました。
彼女は、少し頷いた風で向こうへ行ってしまいます。
私はジムエリアから出ると彼の腕を引っ張ります。
雅之「えっ?あの、優美さん、どうしたんです?」
私は彼に言いました。
「貴方と今、これから、ここでエッチをするの!!」
彼は状況がつかめて無い様です。
当たり前ですね。
雅之「なっ、なんですか? 今なんて?」
私は目的地へと急ぎました。
つづきます
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