尻の右桃に触れる感覚。
足が当たっているのか、触られているのか判らない。
(あっ)
左桃にも触れる感覚。
(やっぱり、偶然じゃないわ)
列車の揺れとは違う間隔で尻に感じる感覚。そう感じた時、太股の前側に触れる感覚。季実子は恐る恐る下を見ると、手がスカートに触れていた。
(ああ)
そう思った時、尻に感じていた感覚が掌に変わった。
丸い尻のラインに沿い、掌で撫で始められた。
(ああ、痴漢)季実子は緊張した。二本の手は尻を撫で、もう二本の手は太腿を撫でた。
「はぁ、、、」季実子は甘い溜め息をついた。
群がってきた痴漢の手で、下半身を撫でられながら、季実子はスリルを感じていた。
(むっちりした良いケツしてる)
(可愛い顔してるし久しぶりの当たりだ)
(柔らかい、尻肉)
季実子を囲む痴漢は、それぞれ思っていた。皆サラリーマンだった。季実子の尻を撫でている一人が目線で合図を送った。季実子の正面に立ち折り畳んだ新聞を持っていた男が動いた。
新聞で半ば顔を隠した男は、季実子の胸に手を伸ばした。
(あっ、そんな)
男の指が季実子のブラウスのボタンに掛かった。指先が器用に胸元のボタンを1つ外した。
※元投稿はこちら >>