俺は慌てて立ち上がり名刺を出して「初めまして…彰です」と挨拶した。陽介さんは「おお名刺か…じゃぁ俺も」と言って名刺を出した。俺は名刺に書かれていた内容を読んで驚いた。「えっ!?ウチの会社の社長ですか!?」と言った。そう陽介さんは俺が勤めている会社の社長だった。入社式の時遠くから見ていたが、顔までは判らなかった。陽介さんも驚き「彰君は私の会社の社員だったのかっ」と言った。俺は恐縮してすぐに頭を下げ詫びると、陽介さんは「いやいやっ…こんな事頼んだのは私だから頭上げてくれっ」と言った。陽介さんは気さくな人だった。すぐに部屋へと案内された。何階だったが忘れたが部屋に行くと、部屋の広さに驚いた。それと同時に俺には一生無理だなと思った。陽介さんは部屋に入ると「お~い恵っ!!」と奥さんを呼んだ。恵が現れた。髪はボブでスラッとしていて上品な女性だった。「紹介するよ…妻の恵だ」「初めまして恵です」「で、こっちは彰君だ」「初めまして…彰って言います」と挨拶をした。
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