客室に戻った松山夫妻と嶋崎はビールで喉を潤してから、掛け布団を跳ね除けると静香と嶋崎が布団に上がり、松山はその脇に敷いた座布団に腰を下ろした。
松山の指示に従い、恋人同士の体で愛し合うことになった。
長い間ホテルマンとして過ごしてきた嶋崎は客を様の敬称以外で呼ぶことには、かなりの抵抗があったのだが、今夜だけは名前で呼ぶことに同意した。
全裸で仰臥した静香に覆い被さり唇を重ねて舌を差し入れると、彼女の舌が絡み付き更に口の奥まで吸い込まれる様な気がする。
右手を乳房に置くと吸い付く様な肌の感触に嶋崎は感動を覚えていた。
「はぁ…」
微かな吐息が洩れ、静香が感じ始めていることを表すと、嶋崎は攻撃の手を緩めること無く次の手に出た。
首筋から肩を這った舌先が、豊かな胸の隆起を登りピンクの乳輪を一回りして、頂点で存在を主張している乳首へと達した。
子供を産んでいないと言う静香の乳首は若い娘にも負けないくらいのピンクで、40前という年齢が、とても信じられなかった。
舌先で乳首を転がすと、静香の可愛い口から溜め息が洩れて、肩に力が込められた。
「ああ~」
夫の手で開発され尽くしている人妻の身体は愛撫に対して敏感に反応している。
その開発者が手の届く距離にいて、抱かれる妻を見守りながら、自らの陰茎を握り締めて刺激している姿は嶋崎にとっては異様な光景としか思えなかった。
乳首に吸い付く嶋崎の頭を抱き締めた静香は腰を上下に振って、まるで股間への愛撫を求めている様な仕草をしている。
胸から腹を通って舐め下った舌が陰阜に達し淡い陰毛に熱い息を吹き掛ける。
「あ…ああ…」
股を開かせて頭を入れていくと、静香自身の意思で更に股が拡げられた。
舌を進めて膣口に溢れる静香の密液を掬うと喉奥へと送り込んだ嶋崎は、その甘美な味わいに何とも言えない幸福感を覚えていた。
舌を膣口に侵入させた時、静香の身体が軽く跳ねて驚いたような声が聞こえた。
「あっ!」
非常に感じ易い身体のようだと踏んだ嶋崎は取り敢えず一度送り込むつもりで、女性が一番感じる部分を攻めることにした。
舌先で花の芽を捉えて回しながら密液を吸い更に膣には、指を突きさした。
「ああっ!ああ~っ!」
そのまま舌の回転速度を上げて指の抜き差しにも強弱をつけ、速度を上げた。
「ああっ!いっ!ああっ!
静香の一度目のエクスタシーだった。
嶋崎は松山の戦闘準備が整ったら、交代するつもりで彼を確認したが、まだ早い様子だ。
余韻に耽っている静香に、休憩を与えないで嶋崎は身体を繋げていった。
驚いたのは静香だった。
「あっ!」
肉穴に当てられた陰茎が、予告も無いままに乱暴とも思える勢いで肉体を貫いてきた。
「ああっ!ああ~っ!」
力強い抽送が続き、静香を一瞬で高みに送り込んでいく。
「あっ!またっ!またっ!あなたぁ~っ!」
夫に手を差し伸べた静香は、その手を夫に握り締められて、一度目とは比べ物にならないほどの絶頂感を味わっていた。
痙攣してシーツに手足を投げ出したまま息を荒らげている妻を見つめる、松山の股間では多少の変化の兆しが表れていた。
嶋崎は立ち上がり喉を潤すと、松山を布団に招き入れていた。
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