露天風呂にて
「奥さん、お一人かな?」
「はい。」
男は、マキの太股や尻を撫でまわしながら、話しかけてきた。
「柔らかい肉や~」
榊も、酔いがさめるように、露天風呂にきた。紫乃に散々、精を吸い尽くされ、呆然としていた。山の中のひんやりした空気が、心地よい。泊まりだし、ゆっくりしよう。
ところで、マキは、どこにいったのか?
龍は法源とラウンジで、酒を飲みながら、話していた。
「すんません。上がります。通してくれますか。」
「あっ~すみません。」
「そうそう、旦那。露天風呂にいい女が、いましたよ。ケツのデカイの。入ってすぐ右の岩の上の涼み用のベンチから、丸見えですよ。」
「そうなんですか。ありがとうございます。」
そう言えば、さっき、スリガラス越しに、男たちの、笑い声が、していた。
榊は、前をタオルで、隠しながら、ゆっくり扉を開けた。つ~んと硫黄の匂いがして、大きな岩に囲まれ、湯船は、見えない。右手の階段を登ると、ベンチが、あり、
湯船全体が、見えた。
ところが、濃い湯気にじゃまをされ、なかなか、思うように見えない。赤茶けた湯アカのこびりついた岩カゲに、白い肌の女が、男達に囲まれ、身をよじっているのが、見えた。
重量感のある白桃のような尻を、男達に見せつけている。降りて行って見てみようと思ったが、男達は、全身、刺青をしており、とても、近ずく雰囲気ではない。
一般客達も、息をのんで、榊と同じ場所から、見ているだけだった。
「あっ…ああ~くふん…」
かすかに女のヨガリ声が、聞こえてくる。
嫌がっている雰囲気でもない。
マキは、日焼けした屈強な腕で、体を押さえつけられ、身動き出来ない。
「おい。乳すうたれ。」
若い男が、慌てて、湯船から、飛び出て、マキの乳房を貪り吸う。
大型犬が、小型犬をもて遊んでいるみたいだ。
あの体系、あの声は、ひょつとして、嫁では、ないのか?ふっと疑念が、よぎる。
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