菜々子さん_くちゅくちゅだね その3
ど~も気まずい。
この広い家で今、食卓を囲んでいるのは菜々子と自分の二人きりである。
その事自体はいつもの通りなのだが、現在の状況はいつもとはチョット違う。
ほんの少し前に彼女とキスをしたのだ。
だが、当の菜々子はいつもの通りに笑顔で対応し、そんな素振りは一切見せない。
貴行は不思議であった。
何で彼女はあんな行動をしたのか。
暫くは静観するしかないと思った矢先である。
「貴行さん、おかわりは?」
と言ってこちらに手を伸ばして来た。
その際、何と胸元の谷間がバッチリと見え、もうすぐ乳首まで見えそうな勢いである。
「おっ、お願いします」
貴行はそう言うしかなかった。
それから
「あっ、 ドレッシングが無いわね」
などと言いながら菜々子が冷蔵庫の中を探していると、かがんだ状態のタイトミニから中が見えそうである。
これはもう、地獄で有る。
彼はもう、食事の味が分からなくなった。
そして、自分でも意味不明な話を始めたのである。
「義姉さんは夜、寂しくはないんですか?」
菜々子「えっ? なんで?」
「いや、だって兄さん、いつも遅いじゃないですか」
菜々子「そうね。でも慣れちゃった」
こんな会話を暫く続けた、そのとき
菜々子「じゃぁ、貴行さんが慰めてくれる?」
と言い出して、え、ええっ?
菜々子「貴行さんが、この身体を慰めてくれるの?」
なんて爆弾発言をしたのだ。
どう受け取っていいのか?彼には解らなかった。
だがもう、勢いで押し通すしかない。
貴行は勇気を振り絞って言った。
「僕でよければ、 ・・・・あっ、いや 僕は義姉さんともっと・・・」
菜々子「もっと?」
「・・・もっと、キスがしたい」
菜々子「ふ~ん、 それから?」
「それから?」
「それから、、 ・・・裸が見たい」
菜々子「裸が見たいんだ。 う~ん。 でも見てどうするの?」
「どうする?」
「どうする?、 どうするって、 どうしよう」
菜々子「貴行さんはどうしたいの? いいよ。怒らないから何でも言って」
「・・・したい、 です」
菜々子「したいんだ。 で、何を?」
「・・・エッチ」
菜々子はとうとう言わせた。
本当は自分からお願いしてもよかったのに、である。
これで貴行は自分のいいなりになる。
そんな計算が彼女の中に有ったのかは知る由もない。
つづく
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