菜々子さん_くちゅくちゅだね その12
貴行は嬉しかった。
菜々子が心から自分を求めてくれているのだ。
彼も彼女を愛している。
しかし兄を裏切るわけにはいかない。
しかも彼には、ある恐怖があった
彼女との愛に溺れて一度でも見えない堤を破ってしまったら、その先にあるのはは奈落の底しかないかもしれない。
常にその思いが付きまとっていた。
菜々子にもその気持ちは痛い程良く判る。
だから、口火は彼女から切った。
「これからどんな事が有っても、貴方に責任はないの」
「全て私の責任」
「貴方は、ただ協力してくれるだけ。 それだけ」
愛しい人がここまで言ってくれた。
貴行も男である。
これから、どんな困難が待ち受けていても自分がしっかりと現実を受け止めなければならないのだ。
そう思った。
「大丈夫です。僕、男ですから」
彼の心は定まった。
その顔は晴れやかである。
「いいの? それでいいのね?」
菜々子は嬉しかった。
自分では、どうしても持ち堪えきれないところを支えてくれる人が居た。
その事だけで、胸がいっぱいになった。
涙が溢れて来た。
だが、これには貴行が慌てた。
一体どうしたらいいのか。
少しの時間が流れた。
そして再び、二人は自然と結ばれてゆく。
菜々子と貴行は、その、お互いの唇を求めた。
そして、互いの身体の隅々まで愛撫し合ってゆく。
最後に彼は、彼女の充分に潤ったおまんこに、自らの痛い程勃起したペニスを宛がって言った。
「義姉さん、 入れるよ」
すると菜々子が
「また義姉さんって、 菜々子なのに」
と言って、クスっと微笑んだ。
貴行はペニスに力を込めて、菜々子の中に割り入ってゆく。
「ずりゅっ ずにゅる」
彼女の狭い圧力と熱いぬめりを感じながら膣の最奥を目指す。
押し返そうとする力を、何度もかわしながら。
そしてやっと、彼の亀頭が彼女の一番大切なところに届いた。
ペニスと子宮が出会って合体した。
二人は、更に強く抱きしめ合って、互いの身体の一番奥で愛を確かめ合った。
つづく
※元投稿はこちら >>