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職場で難しいプロジェクトを成功させたことで、その後私のもとに難しい仕事が回されるようになった。
これはこれで会社からの評価が良くなった証なのだが、私は大変忙しくなってしまった。
次第に○美やUのことを気にかける余裕がなくなり、休日は家でグッタリすることが多くなった。
以前のように出張を装って家を空け、○美の行動を確認するということもできない。
そんな生活がさらに2か月ほど続き、季節もすっかり冬に近づいていた。
私の仕事はさらに多忙を極めることになり、あるとき、本物の出張が入った。
1週間程度の長期の出張で、遠方であることから○美の行動も監視できない。
ただ、この頃は○美との仮面夫婦結婚(○美にはそのつもりはないだろうが)に疲れていた私には、この機会を使って○美とUが密会するであろうことに嫉妬を感じることもなかった。
当初2年程度は寝取られ生活を楽しもうと思っていたが、もう無理かもしれない。
年明けには離婚に向けた具体的行動を取ろうと決意した。
仮面夫婦生活とはいえ、○美に対する具体的不満はない。
あまりにも穏やかに時間が過ぎ、○美とUが不倫関係にあることが嘘であるかのような錯覚に陥ることもある。
しかし、現実に○美とUの不倫関係は事実である。
年明けの離婚を決意してはいるが、○美とこの先一緒にいるのも悪くないかもしれないという考えがたまに脳裏に浮かぶこともあった。
以前、○美とUの関係を知ったとき、Uに調教される○美が真実の姿だと思った。
そして、私には偽りの姿で接していると。
しかし、そうではないのかもしれない。
私と接する○美を見ていて、偽りの姿だとは感じない。
きっと、どちらも本当の○美なのだ。
○美にとって、私が○美のもうひとつの姿を受け入れる包容力や柔軟性がないと感じた結果が今の状況かもしれない。
ひょっとしたら○美は一番の理解者であるUと一緒になるのがいいのかもしれないとも思う。
そんなことを日々考えながら過ごし、また時間が過ぎる。
長期出張に出る2日ほど前、Uとやりとりをしていたメールアカウントを確認すると、Uからメールが届いていた。
U
「SEさん、どーもごぶさたですw元気ですか?久々でいいハナシありますwww」
私
(私の出張で○美と密会する計画でも立てたか...もう好きにすればいい。)
私
「どーもごぶさたです。ずっと投稿なかったので心配してましたw元気ですか?」
U
「なかなか○美といる時間が取れなくて、しばらく大々的な調教はナシでしたwwwやっと時間取れそうなんで、よかったらSEさんも参加しませんか?」
私
「えっ?!○美さんの調教にですか?!」
(行けねーよ)
U
「すっかり寒くなったんで、アウトドアってわけにはいきませんが、今週土曜日に広めのホテル一室借りて乱行しちゃおうかと思ってますwww」
私
「えーっ!乱行ですか?!行きたいのは山々なんですが、やっぱりビビってしまいますw今度はインドアですか~。遠くから覗けませんねww画像の投稿を楽しみに待ってます!」
(行かねーよ)
U
「相変わらずガッつかないですねw SEさんのことは信用してるし、ビビってもらうこともないんですけどね~w 残念です。画像楽しみにしといてくださいw
久々なんで○美も興奮してくれると思いますww」
私
「楽しみに待ってます!」
(もういいよ...)
私が1週間も不在になるのだ。
○美とUが会わないわけもないだろうとは思っていたが...。
なぜだか、以前より性的興奮も得られなくなった。
やはり○美とはサヨナラするのが良さそうだ。
Uとのやりとりもバカバカしくなってきた。
最後に少しおどかしてやるのもいいかもしれない。
実は前回Uが○美の調教をしたときに撮った画像、この画像の使い道について考えていた。
そろそろUとのやりとりも潮時だろう。
最後に心理戦を仕掛けて情報を引き出してやろうと思っていた。
次にUが○美の画像を投稿をしたタイミングを狙おうと思う。
出張に出る朝、○美はいつもと変わらず明るい様子で私に接し、朝食を用意してくれた。
私が出たあと、○美はUと密会する。
虚しさを感じながらも家を出た。
出張期間中は多忙を極めた。
私の不在中に○美はどこの誰ともわからない連中に陵辱される。
以前なら嫉妬と興奮でいても立ってもいられなかっただろう。
私はただ仕事に打ち込んだ。
Uから誘いを受けた乱行とやらの日は土曜日だった。
出張の中日だ。
実際に○美が家を出る様子も、Uと待ち合わせてどこかへ行く様子も見ることはできない。
○美がどこかで乱行しているといった実感もなく、それほど気にもならずに時間が過ぎて行った。
出張を終えて自宅へ戻ると、いつもと変わらない○美が出迎えてくれた。
○美がどこでどんな目に遭っていたのか。
Uの画像投稿を待つしかない。
そして、次にUが○美の画像を投稿したとき、その機会をUとのやりとりの最後にする。
私が出張から帰って2日後の晩、会員制のほうのUの画像投稿スレに新規の投稿があった。
画像は11枚。
トップ画には、以前Uが私に告げた通り、乱行と思しき画像から始まっている。
○美が四つん這いの姿勢で男にバックから突かれ、他の男のペニスを口にねじ込まれた画像だった。
今回はいつものアイマスクはなく、○美の顔や男たちの顔には強めのボカシがかけられていた。
画像が横長なのを見ると、全て動画から切り出したものらしい。
Uには動画にボカシをかけたり、修正をしたりするスキルまではなかったのだろう。
今回は動画の投稿がないのもそのせいだ。
トップ画像にはコメントがあり
「今回は男4人で○美を廻姦。全員中出しでフィニッシュ!」
と書かれていた。
トップ画の他は、乱行でよく見るタイプの画像だった。
○美が前から後ろから代わる代わるに挿入され、口にはペニスをくわえ込み、両手にはそれぞれ別のペニスが握られているといった、いかにも乱行の王道といった画像。
相変わらず○美はパイパンを維持しているらしく、ツルツルの局部は、性器の隅々までがはっきりわかる。
ひとつ違うのは、○美の性器にピアスがつけられていることだ。
普段からついているものなのか、このときだけつけられたものかはわからないが、大陰唇につけられた大きめのリングピアスは、両側に引っ張られて性器の奥までを晒していた。
局部のアップ画像は他にもある。
トップ画のコメントにあった通り、○美の膣から大量の精液が流れ出る様子、差し込まれたペニスが○美の膣内の精液をかき出している様子などが映されていた。
○美もついに堕ちきったようだ。
これぐらいの性的刺激がないと、もはや満足できないのだろう。
以前○美が鏡台の椅子の中にコンドームと一緒にピルを隠し持っているのを発見したことがある。
妊娠の危険はないだろう。
しかし、「感染症などは大丈夫だろうか?」
などと、どこか他人事のようなことを心配してしまった。
○美との別れは近い。
最後に以前Uが言っていた「○美の性癖が歪んでしまった理由」というのを聞き出そう。
そして、○美をこのままUに委ねてもいいのか。
それを確認しておく必要がある。
私はUとの最後の心理戦を行うことにした。
Uが○美との乱行画像を投稿した翌日の夜、Uにメールを送信した。
私
「KAZUさんこんばんは。投稿画像見せてもらいました!今回はさらに過激でしたねw」
Uから早速返信があった。
U
「SEさん、どーもです。今回の、興奮してもらえましたか?wwいつでもSEさんの参加オッケーですよwww」
私
「いや~、スゴく興味深いですが、やっぱり私はビビってしまって、きっと勃たないと思いますwwしかし、○美さんもすっかり仕上がってしまいましたね~w」
U
「仕上がってしまいましたwww○美のこと大好きなんで、○美が目の前で他人にヤられてるの見ると、妬けて妬けて、そんでもって大興奮なんですよね~www」
私
「あ、KAZUさん○美さんのこと愛しちゃってるんですね~www」
U
「意外かもしれませんが、○美のことはすごく愛してますwプレイ内容からは想像しにくいかもしれませんが、○美を満たしてあげたくてガンバってしまいますwww」
私
「いっそ、○美さんと結婚しちゃうのどうですか?!」
U
「急に真面目な話になっちゃうんですが、○美と結婚できたらどんなにいいだろうと思ってしまいます。ホントにいい子なんです。」
私
(ん?いつものおチャラけた感じと違うな...)
私
「そうですか...なんか面白半分で失礼なこと言ってしまいました。すみません。実際に○美さんが旦那さんと別れるのは不可能なんですか?」
U
「実は、ずっと○美と一緒にいられたらどんなにいいだろうと思って、結婚したいと伝えたことがあります。ダメでしたw」
私
「そうですか...旦那さんとはうまくやってるんですかね?なんか、今まで聞いた話からは、○美さんのこと解ってあげてない、ボーッとしたやつみたいな印象を受けましたけど。」
U
「いや、そうでもないようです。実は一緒の会社に勤務してるヤツなんですが、そこそこ仕事が出来るヤツみたいです。職場は違いますが、噂は聞こえてきます。」
私
「でも、なんか○美さんのことなんかきっと解ってないですよね。どうにかなんないのかな~。○美さんは離婚とかの体裁を気にするんですかね?」
U
「これが、あまり○美は体裁のことは気にしてないみたいです。じゃあ、なんでだよっ!って問いただしたら、「旦那のことも好き」
なんて言われちゃいましたw」
私
「え~。○美さん、ワガママですか?!」
U
「きっと違うと思いますw なんていうか、天然というか、発想が自由でおおらかなんでしょうねw オレのことも好きだと言ってくれますが、旦那のことは尊敬してるらしいです。」
「「彼は自分にないものをたくさん持ってる。彼みたいになれたらいいと思う。」なんて言われちゃいましたよ。」
「なんの臆面もなくそんなこと言われると、なんか腹も立たなくてw むしろ旦那の悪口とか言う○美だったら、こんなに大好きにもならなかったかな?とヘンに納得してますw」
私
(○美がそんなことを言っていたのか...半年前の私なら、この先○美と一緒に生きて行こうかとも思えたかもしれない...)
(でも、もうそんなときも過ぎてしまった...)
私
「複雑なんですね...これからも○美さんとKAZUさんがうまくいったらいいですね。応援してます。」
U
「ありがとうございますwww」
私
(とりあえずUは○美との関係を単なる火遊びと考えているわけではなさそうだ。)
いつになくUが真剣に受け答えする。
Uと○美との関係は世間で認められるものではない。
Uも心情を吐露する相手がいないのだろう。
なんだかUに用意していた心理的プレッシャーを与える材料を利用する雰囲気ではなくなってしまった。
あまりいいタイミングではない。
そう思う反面、Uが比較的真剣に話をしている今、○美の秘密とやらを聞き出すのには適しているとも感じる。
やり方を間違えるとUからの信頼を大きく損ねる可能性もあった。
しかし、Uとの信頼関係など、どのみち偽りのものだ。
これ以上妻の不倫相手であるUと仲良しゴッコを続ける気にもなれない。
迷った挙句、用意していた材料を使いUにプレッシャーを与えて、○美の秘密とやらを聞き出す決意をした。
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