*二章 その9
いつも通りに学校から帰宅して、作り置きの夕食を温めて食べました。そして、塾へ行きましたが、少しサボるつもりで仮病を使い、いつもより早く誰も居ない家に帰宅しました。
鍵を開け玄関に入ると、誰も居ないはずのリビングには灯りがあり、テレビの音が聞こえてきたため、恐る恐るリビングを覗きました。
しかし、リビングに人の気配は無く、灯りは用心のため点灯させたままにし、テレビを消し忘れたのかと思い、静かにリビングに入りソファに腰掛けると廊下からシャワーの音が聞こえてきました。
私は、妹が祖父母のところに行かなかったのかと思い、脱衣所の扉を開けて、行かなかったの?と言うと、中からキャッと小さな悲鳴が聞こえました。
私は、何事かと思い、開けるよと声をかけて浴室の扉を開けると、そこには小さくなって怯えている理絵さんが居ました。 つづく
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