*二章 その8
翌週の金曜日、私は塾から恋人の待つ家に帰るかのように走って帰りました。
私が帰ると、理絵さんは家族との夕食を食べた後で、先にお風呂を勧められました。
理絵さんは、私に合った参考書を買ってきてくれ、さっそく授業が始まりました。
ただ残念なことに私の下心は裏切られ、理絵さんの家庭教師はリビングでする事になりました。
勉強中の理絵さんは、冗談や軽口は言わず、私が判らないところは丁寧に教えてくれました。
勉強中は、先生と生徒になっていたため、下心を出す余裕もありませんでしたが、一緒に妹にも勉強を教えてくれていたので、まだ小学生の頃に理絵さんが私達と遊んでくれた記憶が蘇り、楽しく勉強できていました。
年末も押し迫ったある日、珍しく早く帰れた父は、母と妹を連れ祖父母の家に出掛けました。受験生の私は、塾があったので留守番です。父が早く帰る日は、理絵さんが来る事は無く、家庭教師もありませんでした。
母からは、祖父母と外食して、そのまま祖父母の家に行くため、帰りは少し遅くなると、朝に言われていました。 つづく
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中学生の私と人妻の物語