しばらくベッドで倒れていた二人、僕も無造作にコンドームを取ったために、大量の精液は布団の上に溢れてしまっていました。
そんなことなど『もう後回し』とばかりに、身体を横たえて休息をとります。英津子さんも同じでした。愛液で汚れた股間など気にもせず、目を閉じています。
先に身体を起こしたのは僕。気配に気づき、英津子さんも遅れて身体を回転させました。心配そうに彼女を覗き込むと、彼女の表情が和らぎ、そして笑います。
『もぉ~…。』と笑顔で答えられ、その動向を伺います。『気持ち良すぎぃぃ~。』と僕に伝えると、言った本人も照れたのか、また身体を回転させました。
その態度に『彼女も満足してくれたんだ。』と理解出来て、その姿をやさしい気持ちで見つめていました。
ようやく元気も出てきて、また二人でお風呂に向かうのですが、立ちあがり際に英津子さんは一瞬ふらつき、まだ完全ではないようでした。
風呂からあがり、僕は彼女の行動を監察します。『このあと、帰るのか、お泊まりなのか、』まだ聞いていなかったからです。
その為、僕の行動は全て『彼女のあとあと』となってしまいます。彼女が髪を乾かし始めても、ローブなのか、私服なのか決められず、ただタオルで隠すだけ。
そして、髪を乾かし終えた英津子が向かったのは、ベッドでした。布団に潜り込む姿を確認し、僕も安心をして立ち上がることが出来ました。
布団に入ると、彼女はすぐに身体を回転させ、僕に背中を向けました。仕方なく、僕は天井を向いて眠ろうとしますが、やはりそうもいきません。
英津子さんの方を向き、後ろから彼女に腕を回しました。すると、回した手は彼女に取られ、そのまま彼女の顔の前まで持っていかれます。
そして、彼女の両手に包まれ、眠りにつくのです。『夫婦ってらこうやって寝るのか?』と思いながら、僕も目を閉じました。夜12時の話です。
目を覚ましたのは、きっと朝の6時頃。『真っ暗なのはカーテンを閉めているから。きっと外は明るくなっている。』、そう勝手に思っていました。
目の前には英津子さんの後頭部が見えて、昨日の出来事が甦ります。英津子さんと夜を共にしたのです。なんか、それだけで顔がほころびます。
『今日は日曜日。朝帰りになるので、彼女のお母さんや娘に会ってしまったら、どんな顔しよう?』なんて考えたりもしてしまいます。
不意に顔を上に向けました。喉が乾いたのか、枕元の飲み物を探したのです。そこで、デジタル時計を目にするのです。
『3:30』。もう朝だと勝手に思い込んでいた僕は、『まだ夜中の3時なのか?』とそこで理解するのです。結構寝たつもりだったので、驚きました。
仕方なく眠りにつき、寝ている彼女にまた手を回すのでした。唇に触れ、頬を触り、髪を撫で、寝ている彼女を楽しんだりします。
そんな中、遊んでいた僕に気づき、彼女が『ウゥ~ン…。』と声をあげました。『あっ、起こしてしまったか。』と少し反省をしてしまいます。
しかし、そんな反省など一瞬のこと。彼女の『ウゥ~ン…』に、別のモノが反応をしてしまったのです。
英津子さんの髪をかき上げると、普段隠れている耳が現れました。小顔に似合わず、少し大きめの耳をしていました。肌と同じで、耳まで真っ白な方です。
少し触れていると、彼女がまた『ウゥ~ン…、』と声を出し、続けていると『なに~…、』と寝言のように答えられました。
『起きた!』、もう僕の中ではそうでした。彼女の首に頭を寄せ、白い耳に唇を寄せたのです。『ちょっと~…やめて~…、』と目の開かない彼女が答えます。
英津子さんには悪いですが、僕にはもうスイッチが入っていました。『起こしてゴメンね。』が、『早く起きろよ!』に変わっていたのです。
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