「お帰り、遅かったのね、どこまで行ってたの」
アキラが帰ると、嫁の章子はテレビから目を離さず言った。「ちょっと散歩もしてきた」アキラは返事を返しながら、二階へ上がった。
妻の章子とは、一月に一度軽くセックスをする程度。妻に魅力がない訳ではなかったが、アキラは平凡な妻とのセックスでは刺激がなく退屈に感じていた。
(君子は本当にエロい)
アキラは二階の寝室でベッタリと精子のついたパンツを履き替えた。
君子は、スマホの画面をきれいに拭くと匂いを嗅いだ。(まだ少し匂うかな)香水を染み込ませたティシュでもう一度拭いた。
テレホンセックスを終えた後、アキラと少し会話した。イメプレで知り合ったお相手とリアルな付き合いをするのは、サイトではタブーだった。当然テレホンセックスも。ただ今日は電話番号を晒した訳でなく、伝言ボックスで見つけた偶然の出逢い。
君子は、そう自分に言い訳をしていた。
(気持ち良かったわ。夫には悪いけど、ノーマルなセックスじゃここまで絶頂しない)君子は自分で乳房を揉みながら思った。
別れ際、次の約束をした。
金曜日の午後7時。
「次はもっと変態なことを君子にさせるよ」アキラの言葉に、危ないと感じながらも君子はゾクゾクしていた。
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