「季実子、ホントにいい身体してるよ」
圭介が首筋に唇を這わすのを避けて、
「だめ、新幹線遅れちゃうから」
季実子は言うと、圭介の手を払った。
「仕方ないなあ、来月来るのを楽しみにしてるよ」
圭介は不満そうにリビングに戻った。
季実子は圭介を駅まで送ると、スタバで休憩していた。平日の午後、店は空いていて季実子はスマホを取り出し、ツーショットダイアルのナイトワールドに電話を繋いだ。音声メッセージの後、季実子はアキラの伝言板をまた探した。男性のメッセージは最新順に入るためアキラのメッセージはかなり後になっていた。
(どうしよう)
季実子は躊躇いながら、#の後パスワード番号を押した。
「ワインボトルの、、、君子です。お返事下さい」
周りを気にしながら季実子は小声で言った。
午後、アキラは昼御飯の外食に出た空き時間、スマホを出した。会社近くの公園のベンチに座り、アクセスした。「ん、返事?」アキラは、よくある成り済ましの返事と思いながら、パスワードを入れて聞いた。
(まさか、、、)
女性の声だった。
まさか、君子、アキラはそう思いながら返事を入れた。
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