週末は早めに帰るから。
夫の圭介からの電話が朝にあり、君子は久しぶりに季実子に戻った。昼間から圭介の好きな煮魚の買い物を終えて、帰宅を待った。
「ただいま」
圭介は中肉中背の、最近は少しお腹の出た中年男性だった。仕事の愚痴を聞き、季実子はそれでも久しぶりの夫の帰宅が嬉しく、内心夜が待ち遠しかった。
「あなた、お風呂用意できたわ、入って」
季実子が言うとリビングでテレビを見ていた圭介が、
「はいよ」
と腰を上げた。
季実子は夕食の洗い物をしながら、チラリとスマホにアクセスした。いつものイクイクの番号を押し、テレホンセックスのコーナーのガイダンスを聞くと、すぐに切った。(今夜は夫が居るから)
季実子は内心でそう呟くと洗い物を終えた。
「あなた、お湯熱くないかな」
季実子は浴室のガラス扉越しに、圭介に聞いた。
「ああ、大丈夫」
「ちょっといい?」
季実子は言うと、ガラス扉を開けて浴室に入った。
「おい、なんだ」
圭介が少し戸惑い言った。
「久しぶりだし、背中流します」
季実子は言うと、圭介も浴槽から上がり椅子に座った。
「まあ、先月は帰れなかったしな」
圭介は季実子にタオルを渡した。季実子は頭蓋骨の裾を捲り上げむっちりとした太股を露にすると、しゃがんで洗面器にお湯を汲むと、タオルを濡らしてボディーソープを泡立てた。
「お仕事忙しいのね」
季実子は夫の圭介の背中を洗った。泡と飛び散るお湯で、季実子が着ている薄いブラウスが濡れてピンク色のブラジャーが透けていた。
「前も洗うね」
季実子は言うと、圭介の前に回った。
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