カオリさんは精一杯の勇気を絞り出すような口調で話を続けました
「…恥ずかしい話ですが…私ここに嫁いできてからずっと良い奥さん、良いお嫁さん、良いお母さんとして生活していました。
…最近は女としての自覚もなくこのまま普通におばあちゃんになるんだろうとなんとなく思っていました。
…でも…その…大工さんに…覗かれてる時に、もしかしたらこんな自分でもまだまだ女として見てくれる人がいるのかもと思ってしまいました…
そこからは毎日が新鮮で忘れていたドキドキを思い出してしまいました」
カオリさんは下を向いたまま、もじもじと恥ずかしそうに話を続けました
「…ただこんな話誰にもできずに、主人も私のことはもう女ではなく家政婦としてしか見てませんし……」
そこからはカオリさんも黙りこんでしまい、私も状況把握に必死で頭の中だけで色々なことを考えて、2人きりのリビングにはしばらく沈黙が流れました
「…えっと?…要するに私はどうすればいいんですか?とりあえず、工務店や旦那さんには黙っててもらえるんですか?」
「もちろんです。自分で裸を見せていたなんて恥ずかしくて主人にも誰にも言えませんから…」
カオリさんの中ではわたしが覗いていたのではなく、自分が見せていたということになっているようでした
そうとわかれば、これ以上長居は無用と判断して話をまとめてこの場から離れようと思いました
「出来心とは言え本当にすみませんでした。」
「私の裸どうでしたか?」
私の言葉を遮るように再びカオリさんが聞いてきました
「いや、どうって言われても…なんて言っていいか…
……綺麗でした……」
「…見たいですか?…」
「いやいや!ダメですよ!そんなことしたらそれこそ工務店や旦那さんから怒られます!私も職を失いたくないですから!」
「主人にも工務店さんにも絶対言いません。私を女として見てくれませんか?」
そう言うとカオリさんはこちらの返事は聞かずに立ち上がり、リビングのカーテンを閉め切りました
うっすらとした光が入り込む部屋の中で、テーブルを挟んだ状態で私達は向かいあい、カオリさんは無言で着ていたTシャツを脱ぎました
その時初めて気付きましたが、カオリさんは下着をつけておらず、Tシャツをめくった瞬間に二つの乳房があらわになりました
私が仕事をしている時、一緒にコーヒーを飲んでいた時、この人はノーブラだったのかと思うと心臓が高鳴りました
浴室の窓からではなく、この距離でカオリさんの胸を直視すると、薄暗いとは言え両乳首が立っているのがハッキリわかりました
「…どう…ですか?……」
旦那以外の男に裸を見せながら、両腕でお腹周りを隠すような体勢で下を向いたままカオリさんは蚊の鳴くような声で聞いてきました
私は仕事のことや、工務店のことなど頭から一切なくなり、目の前の女性の両胸に釘付けになり
「すごく綺麗ですよ…」
と心から言っていました
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