二度三度と顔を合わせているうちに美沙緒は段々打ち解けて京都への日帰りドライブでは友美と交互に助手席に着き、飴とかガム等を私の口に運んでくれる程になっていた。
新車ドライブにも参加する事になり、三人で相談した結果温泉への一泊旅行となった。
旅行の内容については、全て二人で相談して決めたい、と言う友美に、費用無制限で良いからと任せる事にした。
旅行前日に友美から呼び出され、聴かされた内容は私を驚愕させるものだった。
宿泊予約を入れたのは、有名温泉地にある、超高級旅館の露天風呂付きの客室だと言う。
それだけなら驚きに価しないのだが…。
予約したのは一部屋だけで、三人同宿するのだと言う。
更に、明日は美沙緒を抱いて欲しいと言われ私の思考回路が狂いを生じてきた。
話の内容がよく理解できない…。
カフェでの出会いから京都へのドライブまで全てがその為の布石だった。
友美の説明を聴いているうちに、喉は渇くし思考は追いつかないし、頭が破裂するような錯覚に陥っていた。
更に詳細な内容説明を求めた。
二人は高校時代よりレズ関係にあるが、共に真性ではなく、バイセクシュアルである事。
以前関係があった男性が独占欲が強すぎたり金銭面に問題が有ったりで最悪だった事。
ここ数年間、男性とは全く無縁である事。
様々な理由から、現在では男性恐怖症に近い状態になっているから、それを打ち破る為に協力して欲しいと言う。
勿論美沙緒本人の望みであると…。
どうやら友美は、ベッドでの内容まで全てを美沙緒に話している様子だった。
重大な責任を負わされた重圧と、何の苦労をする事も無く、超美人の美沙緒を抱くことが出来る幸運に、私の心は揺れていた。
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