PTAの役員会の当日、私は朝から家のことを完璧にこなし、晩御飯も主人と子供たちの大好物のメニューを用意しました
相変わらず近藤からの返信はありませんでしたが、以前のような恐怖心はなくどちらかと言えば何があってもまたこの家に帰ってくるといった使命感の方が強かった気がします
主人が帰ってくる前にシャワーを浴びて体をキレイに洗い、自分が持っている中で一番高価な下着を身につけました
それは近藤の為などではなく、逆に近藤に少しの隙も見せたくないからでした
もし近藤が私の体に触れるようなことがあっても、心までは触れさせないと言う私の強い意思表示でした
脱がされにくいようにスキニーのタイトなデニムをはき、上のブラウスも首筋まできっちりとボタンを閉めました
中学校に付き、会場である会議室に入ると近藤はすでに到着していて、私の方を品定めするようにニヤニヤと見ながら会釈をしてきました
私はすぐに視線を外して自分の席につき、役員会の開始を待ちました
いつもと変わらない会議は次の行事の説明や役割分担などを決める内容で淡々と進んでいきました
途中でマナーモードにしていた私の携帯がポケットの中で振動し、確認すると近藤からのLINEで【このあと、公民館の駐車場でどうですか?(笑)】とメッセージがきていました
チラリと近藤の方に目を向けると私が大嫌いな汚い手で携帯を握りながらニヤニヤしている近藤がこちらを見ていました
あの太く短く、毛むくじゃらの手が自分の体に触れる場面を生々しく想像してしまい、軽くえづいてしまい恐怖心に負けそうになりましたが昨日の夜の主人の味を思い出して自分を奮起させ、返信はせずにそのまま会議の内容に集中しました
終わって欲しくなかった会議もあっさりと30分ほどで終わり解散となって、他の役員さんは早々に帰っていきました
私はノロノロと自分の車に移動して、主人にママ友と少しだけお茶をしてから帰るとLINEで連絡してから近藤が指定した公民館に向かいました
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