暇になった俺は「じゃぁお茶位なら」と言うと「あっ…じゃあそこの喫茶店に行きましょう」と言って立ち上がった。女性の格好は膝上までの花柄ワンピースに、グレーの短い丈の上着、黒のロングブーツだった。顔は芸能人に例えると若村麻由美似で、髪は肩より少し長い位で、スタイル抜群だった。俺は(この人綺麗だなぁ)と思った。…喫茶店に入って席に着いた。「俺…野々村和也って言います」「私は沼田佐和です…こう見えて52です」「えっ!?」俺は思わず声がデカくなり慌てて周りを見ると、皆こちらを見ていた。「えっ!?52?」「はい…」「全然見えない…です…20代後半から30代かと思ってた…」「フフっ…ありがとう…でも20代は言い過ぎかな…」「いえいえ…ホントそう思いました」「お世辞でも嬉しいわ」と佐和は言った。「沼田さんは何で俺に?」「野々村君が来るちょっと前に友達にドタキャンされてね…どうしようかなって思ってたら…それで」「なるほど…でも嬉しいです…こんな綺麗な人に逆ナンされるなんて」「綺麗じゃないよ…」と佐和は言った。
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