店を出る時にY子に目をやると、ジャケットの下のシャツはボタンを3つ外し、スカートもかなり短くなっていた。
俺からの魔法の言葉はそれだった。
「さっきの店員の顔見たか?あの男、目が血走ってたぞ。女の子は蔑んだ目で見ていたな」
「はい…有り難う御座います」
「例を言うのは俺じゃなくあの二人にだろ?」
「それはそうですが、この状況を演出して下さったJ様に感謝しないといけません」
そんな事を言うY子が、とても愛おしく思える。
(こんなイイ女が従順な犬になろうとしている)
これは大事に飼わないとな。
目的地を告げず歩く俺の後を黙って着いてくる。
時折振り返ると、蕩けた顔でヨチヨチ歩いている。
「ほら…」
と、手を出す。
普通の女の子ならば、スッと手を握り寄り添って来るのだろう。
しかし、Y子は俺のジャケットの袖口を指先で摘み、俯いたまま歩いている。
俺が知る限りこんな女はいない。
Y子は、【何番目でも…】と言っていたが、既に俺の中ではY子は一番の女だ。
宛の無い散歩は終わりにしよう。
敢えて古びた感じのホテルに入る。
Y子の反応を見ると、事の他嬉しそうだ。
「部屋は選んで良いから」
Y子に促す。
部屋番号を指差し、フラフラとカウンターへ向かう。
カウンターへ向かうY子の後ろ姿を見ると、プリンしたY子のヒップは小刻みに震えていた。
カウンターの方へ目を向けると、60代とおぼしき男性が応対していた。
【今日は?】
と問いかけるおじさんに、泊まりである旨を伝えるとカウンターに鍵が置かれる。
俺は目で合図を送ると、それを手にこちらへ…と思っていた。
しかしY子は鍵を落とし、それを膝を曲げずゆっくりと拾っていた。
おじさんからは、Y子の恥ずかしい染みが丸見えのはず。
ホテル内と云うこともあり、かなり大胆になっていたのか、俺の目の前でチラ見せを楽しんでいた。
自ら気分を高める為、俺に叱られる事を考えての事かは分からないが…。
エレベーターで最上階へ。
部屋は角部屋。
中へ入ると、コジャレた感じで、まあまあの部屋だ。
しっかり空調も効いていて、そこそこ快適な空間といったところか。
ソファーに鞄を放る。
ネクタイに手をかけたところで、Y子がスッと俺に近づき、背後へ周り込み肩越しに手を伸ばす。
ネクタイを外し、首元のボタンを外し手を下ろすと、肩越しに伸ばした手が胸元へ…
ジャケットの襟に手を添え、脱がせてくれる。
以前の結婚生活でも体験した事の無い状況。
(元妻がこんな感じだったら…)
等と考えつつ、Y子のやりたいように任せる。
が、上着をハンガーに掛けると、今度は自分が服を脱ぎ始めた。
下着姿となり、テーブルを挟み俺の正面に正座する。
それも深紅のブラとショーツで。
白を基調にした部屋に良く映える。
その姿を眺めながらテーブルの上に置いたタバコに手を伸ばす。
灰を落としやすい所に灰皿を移し、備え付けの冷蔵庫へ向かう。
扉を開いたところでこちらに向き直す。
(金がいるんだろ?分かってるって)
目を閉じ了承すると、ビールを取り出し栓を開き灰皿の左側へそっと置く。
先程の店で、俺の所作を覚えた様だ。
なかなか覚えが良い。
これもY子の可愛いところだ。
一服しながらビールを飲んでいると、再び立ち上り奥のバスルームへ。
奥から湯の出る音が聞こえてくる。
程なくしてY子が戻ると、何故かべそをかいている。
「どうした?」
「はい…J様がお風呂に入るのか、それとお湯加減をどうしたら良いか聞かずに勝手な行動を……」
「そうだな…」
瞳一杯に涙を浮かべ、ピシッと背筋を伸ばし俺の正面に座り直す。
お仕置きを待っているのか?
「風呂はまだいいや」
「申し訳ありません」
と、急いでバスルームへ向かうY子。
戻ったY子に
「ちょっとテレビ見るわ」と告げる。
すると「はい」と一言。
鞄から何かを取り出しドレッサーへ。
チラと横目でY子を見ると、何やら書いている。
あまり気にも留めていなかったので、どれ程の時間かは分からないが、再びY子に目をやる、
口はキッと閉じられ、緊張の面持ちで座っていた。
「こっちへおいで」
俺はソファーの、俺の隣をポンと叩く。
「は、はい…」
そう言い、立ち上がったY子は先程から書いていた紙を手にこちらへ。
俺の手の位置を確認するが、座る素振りは無い。
正面に立ち、俯いたまま小刻みに震えていた。
手にした紙もカサカサ震えている。
顔を覗き込み、口を開きかけたところで
「私の…私の本気をお伝え致します」
と言い、持っていた紙を読み上げた。
【宣誓書
私、I.Y子は、J様のペットとしてお仕えする事をここに宣誓致します。
J様が望まれる事は全てにお応え致します。
わ、私の…マ、マンコはJ様専用のオナホとしてお使い下さい。
マ、マンコだけではなく、全ての穴をJ様に捧げます】
震えてはいるものの、はっきりした口調で【宣誓書】を読み上げた。
そしてそれをテーブルに置く。
Y子の顔を真っ直ぐに見つめる。
そしてその【宣誓書】に目をやると、自宅の住所、電話番号等がきちんと書かれていた。
(これがY子の本気か…)
俺はY子の本気を真摯に受け止め、ずっと傍に置く事を心に決めた。
俺は立ち上り【宣誓書】を手にするが、そのままそっとテーブルに置いた。
そして、そのままY子を抱き締め、首筋へキスをした。
それをOKの合図と認識したY子の、切れ長の涼しげな瞳から大粒の涙が落ちた。
「ぁふぅ…」
熱い吐息が漏れる。それを塞ぐ様に唇を合わせた。
しかしY子は俺の胸を押し
「ぁ…J様……私はJ様の肉便器です。そんな私にキスなど…」
俺はY子の言葉を遮る様に再び唇を重ねた。
そして
「こんな可愛い便器なら、いくらでもキスしたいよ。それによ、ペットを可愛いがらない飼い主はいないだろ?」
「あぁ…嬉しい。でも、本当に私なんかで宜しいのでしょうか?」
「あぁ」
そう言い三度唇を重ねた。
どれ程の時間そうしていただろう。
(そろそろY子を本当に可愛がってあげないと)
と考えていた。
そんな俺の気持ちを汲んでか、Y子が俺に
「お風呂の準備しますが…」
「俺は熱くない方が好きだな。Y子は?」
「私ですか?」
驚いた様に聞き返す。
「私はどちらでも…」
そこ迄聞くと、俺はバスルームへ向かった。
慌てて駆け寄るY子
「ご一緒の時は、私が身の回りの…」
「今日は俺がやるよ。Y子はちゃんと覚えなさい」
頭を撫でながらそう言うと
「うん!あっ…はい」
しまった!といった感じで俯くY子のおでこに軽くキスをし、風呂に湯を溜める為バスルームへ入る。
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