紅潮した顔を上げ、Y子は潤んだ目のまま口を開く。
「あの…あの日から、あなたの、いやJ様の事が気になって…って、すみません」
「え?」
余りにも意外な言葉に一瞬たじろぐが、すぐに平常心を取り戻し
「ふ~ん…俺に…ね…」
先のY子の言葉で、若かりし頃の感情が蘇る。
恐らく顔付きも。
「で?」
Y子の次の言葉を促す。
「わ、私をカッテクダサイ…」
(ん?買って下さい?援交かい!)
Y子を見ると、目は潤んだままで、口元も締まりがなく、物欲しげにしている。
(これは買ってではなく、飼って下さいだな?)
と、瞬時に気付いた俺は
「俺にか?俺の…にか?」
静かに問いかける。
締まりがなくなった口角からは、今にも滴が垂れてきそうだ。
そんなY子の視線は、明らかに俺のモノに向けられていた。
ここでY子の口から聞いても良かったが、そこは敢えて聞かずに
「本気か?もしそうなら20時に仕事が終わるから、またさっきの所で」
と言うと
「はい」
と、静かに頷く。
その顔は既に雌の顔になっていた。
定刻通りに仕事を終え、Y子が待っているであろう場所へ向かう。
(本気に来ているか?いや!必ず居る!)
妙な自信を持っていた。
例の場所に着くと、家路を急ぐ人々の群れの中に、一際目を引く女が一人立っていた。
スーツスタイルで立つ彼女は、同じビルで働くどのOLよりも綺麗に見えた。
スタイルも良く、端正な顔立ちがより一層そうさせるのか。
「お待たせ。行こっか」
「はい…」
既に予約している店へ向かう。
そこは完全個室で邪魔が入らない。ゆっくり話をするには丁度良い。
通された部屋は店の中程。
襖の向こうではスタッフが忙しく動いている。
乾杯をし、ビールをグッと煽るY子。
まるで何かを吹っ切る様に…
「今日は時間をとって頂き、有り難う御座います。昼間お話出来なかったか事を…」
Y子が話始める。
「ああ。分かってるよ」
優しく微笑む。
「恥ずかしい話ですが、私…あの日J様と出会ってからというもの、J様のアレでめちゃくちゃにされたい!って思っていました…」
思った通りだった。
出会った日、そして今日もそうだったが、あの物欲しげな表情は飢えた雌のそれだった。
「あと、私…」
「分かってるよ。視姦されて喜んでる変態…違うかい?」
「えっ?そんな…」
「やっぱりね。さっき俺を待っている時、そしてここに来る迄もずっとモジモジしてだけど、あれは感じてたんだろ?」
「そ、それは…」
「正直に!」
語気を荒げて言うと
「はい。感じてました。見知らぬ人達にジロジロ見られて感じてました。」
虚ろな目で俺を見つめながら、そう告白するY子。
これは期待が持てる。
Y子が自らの性癖を露呈させ、潤んだ瞳でこちらをじっと見つめている。
「そう言えば、昼間に話した時に言ってたカッテ下さい。って?」
と意地悪に聞くと、今度ははっきりと
「私をJ様のペットとして飼って下さい。何番目でも構いません。宜しくお願いします」
と頭を下げる。
その時は妻も彼女もいなかったので、すぐにでもOKしたかったが、折角ならもっと楽しまないと、と思い即答はしなかった。
「それじゃ、場所を変えてゆっくり話そう」
と言うと、少し落胆した様子で静かに頷き、身支度を整えるY子。
トイレへ行こうとしたところで、Y子の耳元で魔法の言葉を囁くと、落胆の表情から視姦されて喜んでいる変態の表情に変わった。
それを確認し、用を済ませ店を後にする。
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