それから一月半ほど。
きっとこの週末だって、わかっていました。だって主人ったら、「サプライズにしたいから、いつかは教えないよ」って言いながら、何度も安全日を確認するんですもの。
同年代の主婦が夫の前で凌辱されるDVDを見て激しく興奮して以来、主人は夜な夜なこっそりパソコンで調べものをするようになりました。夫婦交換や複数プレイ、覗きプレイの愛好家を探しているんです。あたしのために、身元が確かで絶対に安心できる人達をさがすんだと言ってました。そのうち、珍しく週末にあたしを置いて、一人でお出かけしました。実際に相手に会って、写真や動画、いえ、もしかしたら実際にその会合のようすを見て、確認してきたみたいです。
そしてある晩、努めてさりげなく言われました。
「合図は、ピンクの象だよ。」
「ピンクのぞう?」
「うん。ピンクの象を見たら、安心して身を任せていい。」
それ以上は教えてくれません。
ロールプレイって言うんだそうです。本当のレイプっぽく、だけど痛いことはせず、あらかじめ伝えてあるNG行為はなしで、ことを進めるみたいです。あのDVDみたいに、本格的にしたいらしいです。あたし、「愛する主人の願いだから仕方なく...」という風にふるまっているつもりなんですけど、その話しをされるたびに顔が紅潮して、内心わくわくしてしまいます。
そしてこの週末が、主人に何度も確認された安全日。
土曜日です。朝からシャワーして丹念にからだを洗いながら、やっぱりちょっとこわいなと、ドキドキでした。
主人はヒントすらくれず、時刻も知らされてません。でも、普段なら「今日はどこへ行く?」と言う話しになり、街でランチをするのに、何も言わず、なんとなくそわそわしてるように見えます。もしかして、お昼前に来るのかしら。
お風呂から出ると、主人が居間のソファで、買ったはいいけどほとんど使ってないビデオカメラを久しぶりに出して、点検していました。あたしを見ると、テーブルの上に載った紙の箱を指さします。
「プレゼントだよ。お前に似合うと思って。」
「あら、誕生日でもないのに?」
服やバッグは何度もプレゼントされたことがあるけど、主人があたしの好みを聞かずに勝手に品物を選ぶことって、それまではなかったので、ちょっと意外でした。
箱から出してみると、薄くて柔らかい生地の、ピンクのワンピース。小さな花柄で、ミニです。そしてブラとショーツのセットも。
「今、着て見せてくれないかなぁ。」
「あら、待ちきれないんですか?」
主人ったら、10才も年上なのに、なんだかかわいい。
隣の寝室で着替えます。どんなセクシーな下着を着させられることかと思いきや、意外にも白の無地です。でも、いわゆる三角ビキニっぽいデザインで、部分的にレースの、薄い布地。パンティーの方は、横がヒモになっていて、それほど過激じゃないけど、あたしの年齢だと、ちょっと大胆なサイズかしら。
そしてワンピース。むっちりのあたしには、ちょっと小さいです。やわらかく伸縮性のある布地なので、おっぱいやお尻の形がはきりと出てしまい、パンティーの横ヒモがむっちりした腰の肌に喰い込んでる様子まで浮き出てしまいます。ブラも薄くてパッドがないので、よく見たら乳首が透けてるような...。
「あなた、これ、素敵だけど、ちょっとあたしには若くないかしら。それに小さいわ。」
あたしを見るなり、主人の顔が輝きました。
「おお、すごい! 似合うじゃないか。」
「そう? ありがと。」
「もっと前からそういうのを買ってあげてればよかったなぁ。」
主人があたしの腰に腕をまわします。その時、玄関のチャイムが鳴りました。
いいところだったのに、と思いながらモニターをONにして「はい」と返事をすると、画面には箱を抱えた宅配便の男性が映っています。
「○○運輸です。□□様からのお届ものですが。」
主人の上司の名前でした。
印鑑を手にドアを開けると、モニターに映っていた人の他にもう二人、男性が立っていました。
おや?と思った次の瞬間、先頭の男性がドアを強く引いて玄関に入り込み、残る二人も素早くそれに続き、最後の人がドアを閉めて手早く錠を下ろしました。
「えっ... な...」
ふと、男性の持っている箱に目が行きました。ピンク色の象のイラストが描いてあります。
あ、これなんだわ! ほ、ほんとに、来たのね!
「ちょっ...、あの、なんですか?」
動転してしまって、演技しなくても自然と言葉が口をついて出ました。
男たちはみんながっちりして、ふたりはレスラーかラグビー選手のような体格です。もう一人は細身だけど、制服の上からもわかるぐらい筋肉質。みんな背が高いです。
やせた男があたしの腕をつかみます。
「おとなしくしてりゃ、怪我はさせねえよ。」
「どうしたんだい?」
奥から主人の、ちょっと上ずった声。
あたしを引きずるようにして、男たちが居間へずがずかと踏み込みます。
「え? ...な、...どういう...」
打合せでセリフは決まっているのかもしれないけど、主人ったら、いざとなると、さすがに慌ててしまってるようです。
そう言うあたしも、もう心臓の鼓動が自分で聞こえるみたい。
「この家に、すんげぇエロい女が住んでるって聞いてよ。」
「噂どおりじゃねえか。こいつぁ上玉だぜ。味見させてもらうぜ。」
「おい、ちょ、きみたち...」
大男ふたりが主人に襲い掛かり、あっと言う間に、持っていたマジック・テープのようなバンドで両腕を後ろに縛り、口にタオルを噛ませました。
「主人に、乱暴ないでください!」
ほんとに切なくなって、気がついたら叫んでいました。
あたしを捕まえてる男が、片手をあたしの腰に這わせます。
「奥さん、あんた、すげえからだしてんな。それになんだ?この服は。普段からこんなエロい格好で歩きまわってんのか?」
喉からうぐうぐと声を上げながら、主人は隣の寝室に引きずって行かれ、椅子に縛りつけられてしまいました。両足首を椅子の脚に固定され、両手は背後に縛られ、口には猿轡。腰のあたりも長いバンドで巻かれています。
椅子に座って縛りつけられた主人は、顔をベッドの方向に向けられています。
二人の巨漢が、そのギラギラした目を、今度はあたしに向けました。
「たまんねぇな、この女。」
「見ろよ、でけぇ乳だな。尻もむっちむちじゃねえか。」
「あ、いや...!」
二人に挟まれ、片方があたしの買ってもらったばかりのワンピースの裾を、思い切りめくり上げました。真っ白な三角のパンティーがまる見えです。
「きゃっ!」
太ももも、お腹の白い肌も露わにされ、背後から抱きすくめている男が、乳房をわしづかみにしました。
「うほ、すげえぞ。なにカップだ?これ。Fか?Gか?」
見ると、さっきのやせた男が、主人のビデオカメラを三脚に取り付けています。
「旦那よ、あんたけっこう年いってんじゃねえか。こんな若くて色っぽい嫁をもらいやがって、ちゃんと可愛がってやってんのかよ?」
カメラの赤いランプが点灯しました。まっすぐ、男たちに捕まっているあたしの方を向いています。
やせた男が帽子とシャツを脱ぎ捨てました。
...すごい! 体操選手のような肉体です。鋭い目つきであたしのからだを舐めまわすように眺めて、あたしに詰め寄ると、新品のワンピースの胸元を両手でつかみ、ビリッ!!と音を立てて、引き裂きました。
ああっ...!
主人の目が見開かれ、喉から「むぐ」っと、くぐもった呻き声。
あたし、あそこから... 白いパンティーの中の割れ目から、とろりとした蜜が、一気に溢れ出るのを感じて、膝から力が抜けたんです。
※元投稿はこちら >>