6本目の動画はどこかのカラオケルームから始まった。
カメラの仕込み位置の都合で何も見えないが妻の声が聴こえる。
会話から推測すると、今日は妻から彼を誘い出したようだ。
お互い歌う気は無いらしい。
先日のVIPコースについて話があるそうだ。
「鈴原さん(仮名) VIPにオプションがある事聞いてない……?」
「えっ…一応説明は受けたけど…どうして?」
かなり前から、二人の会話によそよそしさは無くなっている。
「私……魅力…ないのかなぁ…」
「そんな事ないよ、魅力がなければわざわざ指名しないと思わない?
オプション希望して欲しかった?」
妻は急に恥ずかしそうに顔を染めた…
「い…別に…そういう意味じゃなくて………あの……あんなエッチな写真とってくれたのに………触れようとも…近づこうともされなかったから……興味ないんじゃないかなって思って………」
「…俺は…カメラ初心者だから、構図を色々と事前に考えないと、写真撮れないのね…例えば天気や景色も含めてイメージ作って………まぁ 正直ムラムラしたけど、それをカメラにぶつけたというか……ゴメンね ちょっとわかんないよね… 俺もわかんねぇ」
見つめあったまま二人が笑った。
「あの、鈴原さん…私…嬉しい… モデルって言っても自称だし……
グループ撮影なんかで写真とってくれるけど…エロ目的だし…
私がとって欲しいのは…作品……芸術作品として私をとってほしい……
もちろん、作品が洋服やアクセサリで私がマネキン…でもいい……
それでも作品を任せられるのは君だっ…みたいに………私を選んで欲しかったの………
昔、一度だけ読者モデルで雑誌に出たの…
その時の感動をもう一度だけでいい…感じてみたい。
女の子に生まれてよかったって思いたかった……
だからね…選んでくれて、必要とされた事が嬉しくて…
でも、あんなにも……エッチな事させといて何もしないとか……
近寄りすらしなかったから…不安だったの。
これで終わりになるのかなって…エロい写真が欲しかっただけの金持ちなのかなぁって………」
妻がなぜこんな事をしていたのかわかった気がする。
妻は必要とされ、輝ける場所が欲しかったんだ…
「おいおい…結構酷いこというねぇ まぁエロは否定しないよ」
「ごめんねぇ 話聞くの上手すぎだよ… 全部話しちゃいそう」
二人の会話がますます弾む。
「あのね…結構前から…セックスレスなの………原因…というか……」
「どうしたの? 旦那に魅力感じなくなった?」
「違うの…そういうのじゃなくて…怖いの」
「DV?」
「そういうのともちょっと違うけどね……
なんていうかさぁ……犯されたというか…乱暴にされた事があってね……
それから…旦那の事 好きなのに…身体が…身体が動かないの…」
「そっか……辛い?」
「うーーーん……辛かったけど、話したら少し楽になったかな」
「エッチな姿見せた仲だからね なんでも言えて当たり前?みたいな…」
「馬鹿だね」
二人は学生のように笑い転げた。
「ねぇ オプション体験してみたい?」
「してみたいけど いいの?」
「鈴原さんなら…いいかな…」
「じゃぁ 今度 オプション入れるね…何にしようか色々迷うよね」
「ねぇ…今日は…今からはダメ? 個人的に…お金とかいらないから…」
「俺は大丈夫だけど…いいの? 迷惑かけないの?」
「いいの もう…今日だけは擬似デートしてみたい」
「…わかった。 じゃあオプションデートしようか」
「うん…私 変態だよね」
久しぶりに聞く妻の無邪気な声だった。
しばらく無言が続く……
「そうだね…変態だね………じゃあ、さっそくスカートまくって見せて…」
彼の声質が変わった………
「………イヤだ……恥ずいよ」
「…なんで…もうシミが出来てるよ…」
「はい…」
「今日は何持ってきたの?」
「何も持ってきてません……でも、すべて近くのコインロッカーに入ってます…」
「取りに行こうか……じゃあ、そのパンツ脱いで………」
「えっ……それは…恥ずかしすぎて…無理です」
「そういう作品を撮りたいんだけど…」
「はい…わ…わかりました」
そこで、場面が切り替わる…
私の股間ははちきれそうになっていた。
音声だけの動画が切り替わる。映像はコインロッカーの前だ……
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