次の日、子供と主人を送り出し昨日のバーベキューパーティーの片付けをしているとチャイムが鳴りました。
昨日バーベキューに来ていた主人の後輩が玄関に立っていました。
何か忘れ物かしら?と思い玄関を開けるとTは「奥さんにちょっと話がありまして」と不気味に笑いながら言ってきました。
私は「何でしょう?」と答えるとTは「白河あゆ、ご存知ですよね」
私は頭が真っ白になりました。私は何とか平静を装い「そんな人、知りません。帰って下さい。」と玄関を閉めました。
Tは暫く玄関にいましたが立ち去って行きました。
「白河あゆ」それは私の消したい過去。
母子家庭だったので私は奨学金制度を利用して大学に進学しました。大学在学中、普通のアルバイトでは生活費が足りず水商売のバイトをしていました。社会人になってからもバイトは続けていましたが深夜までのバイトは体がキツく、お給料だけでは返済も出来なかったのでもっと稼げる風俗に手を出してしまいました。返済を終えるまでの我慢と思い必死でした。土日には10人ぐらい相手をする事もありましたが思ったより稼げなくて精神的にも肉体的にも参っていました。そんな時、街でAVのスカウトに会い、話だけと思い付いて行ったのが間違いでした。男の巧みな誘導でホテルに入り撮影が始まっていました。その日数万円渡され、又連絡すると言われ帰宅しました。2回しただけでこんなに貰えるなら風俗より良いかもと安易に考えてしまいました。
スカウトの男に呼び出され私は決断しました。なるべく高い出演料で早く借金を返済して普通の生活に戻りたいと考えました。
顔出しは化粧で誤魔化せるし、毎日何本も咥えるよりはマシだと考えたのです。
そして撮影当日車に乗せられ別荘に移動しました。
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