久しぶりに直子は夫の隆と一緒に夕食を食べた。
調子が悪く寝込んでいる時は、夕食の用意だけを済ませ、隆は起きてからひとりで食べていた。だけど今晩は、一緒に夕食を食べて、苦労掛けて悪いなとも言ってくれた。
直子は嬉しく、隆が風呂に入る時、一緒に入り背中を流した。おいおいと、困ったように隆は嫌がったが満更でもなく夫婦の時間が楽しかった。
隆が上がった後、直子は風呂に入った。
裸の夫の身体を思い出しながら、直子は身体を洗った。大きな乳房を片方持ち上げ下乳のあたりをタオルで擦る。ブラを着けていても何となく汗ばむようで乳房は丁寧に洗う。丸いラインに沿いタオルを滑らせ、乳首を撫でた時「あん」と甘い声が出た。
(他人の前で乳房を出してしまった)
夫への後ろめたさを感じるのに、乳首は固く勃起していた。(身体が欲しがってるのかも、まさか)
直子はタオルで乳房をきつく擦り忘れようとした。
(そろそろ来る頃か)
日村は缶ビールを飲み干しパソコンを起動させた。
玄関チャイムが鳴り、ドアフォンのモニターに直子が映った。(今日は私服か)日村はロックを外した。
「こんにちは」
緊張した直子を日村は部屋に上げた。地味なセーターに細いパンツ姿。スカートを履いてこなかったのは警戒しているのかもしれない。
「お金持ってきました」
直子は俯き加減で言った。
「その前にこっちに来て」日村は言い、隣の書斎に向かった。(何かしら)直子は不安げに感じながらついていった。
書斎には、パソコンと座椅子がおいてあった。
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