うつ病の夫の手前、家を出る時は地味な服装にしていた。パートのクリーニング店で出した洋服を受け取って駅のトイレで着替えた。
日村のマンションのドアを通った。
「今日は」緊張しながら小島直子は日村に挨拶をした。
(いい女だ)
日村は直子をリビングに招き入れながら思った。
清楚で知的な美女。
透けた白いブラウス、豊満な胸元の膨らみはうっすら紫色のブラジャーが透けて見える。スカートはかなり短い膝上30センチのミニスカート。
人妻らしい洋服に包まれたAV女優並の豊満な身体をしていた。
日村と直子はリビングのソファーに向かい合い座った。
「似合ってますよ奥さん」
日村は指定していた通りの服装の直子を見て言った。
「緊張しなくて大丈夫ですよ、奥さんなら大丈夫」
「でもチャットレディなんて初めてですから」
直子が言った。
「時給2000円ですから、それなりに大人の会話です」
日村は直子の女体を眺めながら言った。
「最初の30分は、お客がアダルトなことを求めてきてもかわして下さい。それを越えると課金タイムに入ります」
直子は無意識に唇を嘗めた。
「課金タイムって」
「お客に金を使わせる時間だよ。課金タイムが伸びる毎に奥さんの時給も上がります。たっぷり焦らしてやって下さい。但し客が飽きてチャットを切ると終わります」
(アダルトなんだ)判っていたとはいえ、日村の話しに直子は困惑した。
「裸になるかは奥さん次第です、後はこれ」
日村は言い、バイブレータを取り出した。
「これは課金オプションです。お客が課金すれば使って下さい。もちろん奥さん都のプレイでの合意の上ですが」
当たり前のようにバイブレータを出す日村の神経が直子には判らなかった。
「後はこれも」
日村は、もうひとつ器具を取り出した。
ビー玉位の小さな玉からピンポン玉位の玉が、串団子のように繋がった30センチの器具だった。
「アナルパールです」
「何、それ」
「肛門で遊ぶ器具です。さあ、後は実戦で学んで下さい」日村は言うと、直子をパソコンがある書斎に促した。
(やるしかないわ)
直子は思い日村の部屋の書斎に入った。
チャットレディの始まりだった。
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