緊張感と不安感を、感じながらも直子は何故かしっかりと化粧をして日村のマンションを訪れた。
今はリビングに通されアイスコーヒーを見つめていた。
(相変わらずデカイ乳してやがる)
日村は直子を見て思った。半袖のポロシャツにプリーツスカート、大人しい清楚な人妻ぽい服装だったが、緊張感からなのか胸を抱えるように腕を組んでいるため、直子の胸元は大きく膨らんでいた。
「相変わらずお綺麗ですね」
「そんなことありません、今日は何の用ですか」
「ふっ、そんなに構えないで大丈夫ですよ、奥さん、アルバイトをしてみませんか」
日村の意外な言葉に直子は戸惑った。
「アルバイトって」
「奥さん、以前に書き込んだナイトネットのアダルトサイト覚えていますか」
日村はアイスコーヒーを一口飲み続けた。「実はネットで奥さんの画像が密かに話題になってましてね。その素晴らしいグラビアアイドル並の胸、奥さんほどスタイルの良い素人の人妻は貴重なんですよ」
直子は、自身の身体のことを言われて少し不安になった。直子の裸をネットに晒したのは日村なのだ。
「チャットレディってご存じですか」
「い、いえ」
「パソコンを使い、男性と話すアルバイトです」日村の言葉に直子は曖昧に頷いた。
「時給2000円です」日村の言葉に直子は驚いた。そんな高額なアルバイトなど、クリーニング店の倍以上だった。
「私もサイトの経営に絡んでいましてね。ナイトネットの書き込みを見ていたら、奥さんならば十分できますよ」
野際店長を考えると、今はクリーニング店にはもう戻ることは出来ない状況だった。夫の隆が回復してきていることを考えると、お金も入り用になってくるし。
(ああ、だけど)
直子はエロ好き妻として悶え狂ってしまった自分自身を振り返ると、躊躇った。また、あんなことになってしまったら、、、。
「勿論高い時給ですから、それなりに大人の会話にもなります。パソコンは貸し出すので自宅で出来ます」
「え、自宅は困ります」
「ああ、そうですか。昼間お一人だと思っていましたが」日村の言葉に直子は隆の顔が浮かんだ。
「判りました。私の書斎を貸しましょう」
密かには言った。
甘い誘惑だった。
そして直子は頷いた。「本当にそんな高額な時給なのですか」
「ええ、会員制の高級なサイトですから」
日村はにっこりと笑いながら、この人妻は堕ちたと思った。
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