反対の信号が黄から赤にかわりそうな時
ギュッ
!?
志保さんが握り返してくれた!
チラッと志保さんを見るとうつむいていた
「…志保さん」
「……」
パァーーーー
後ろからクラクション
信号は青にかわっていた
慌てて発進する
お互い手を握りしめ走る
途中でお互いの指の間に指を入れる『恋人繋ぎ?』に変更
それにも何も言わずに握り返してくれる志保さん
「志保さん。旅行は一泊ですか?」
「…はい」
「そうですか…もう会えなくなるんですね…」
「………」
お互いの手が汗ばんでいるのがわかる
ここまで来てひくわけにはいかない
2回目の勝負をかける
「志保さんが良ければLINE交換しませんか?」
「………はい」
おばちゃん軍団の待つホテルが見えた
まだ時間はある
車通りの少ない脇道に入り、一旦手を離し駐車
ポケットからスマホを取り出すと、志保さんもカバンからスマホを取り出した
QRコードを読み取り交換完了
志保さんがカバンにスマホをしまう
私は志保さんの方を向きすぐに手を握りしめる
「志保さん」
志保さんはうつむいたまま握りしめた手を見ている
「志保さん…顔を見せて下さい」
「………」
志保さんはゆっくりとこちらを見てくれた
明らかにキスの雰囲気をかもし出す
志保さんは目を見ては反らし、目を見ては反らしを繰り返している
雰囲気でこの後の展開を感じている
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