志保さんは大事そうにカクテルの缶を握っている
色々考えてるに違いない
ここからは何かきっかけを待つ
ブーブー
カバンの中のスマホが揺れている
志保さんが私の手を払い、カバンからスマホを取り出す
「あっ旦那からLINE」
「なんて?」
「……現状報告みたいなやつ」
「旦那が子ども達みてるの?」
「そうね。もう子ども達は寝始めてるみたい。それでそっちはどう?て」
「そっか」
(こっちはまだ宴会で盛り上がってる)
と、書いて送信された
「宴会ね~」
「…嘘はついてないしね」
「ま~ね」
そう言って志保さんに顔を近づける
「キスしていい」
「…ダメ…て言ってもするんでしょ?」
「する」
「やっぱり…」
「志保はしたくないの?」
「……どっちでも」
「つれない返事やね」
志保さんの唇に近づく
「どっち?」
「……」
「ちゃんと教えてよ」
「……して」
「何を?」
「…バカ」
「何を?」
「……キス…して」
志保さんと口づけを交わす
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