「ほんまに来てくれたんやね」
「だって来てるて言うから」
「ありがとう♪」
「マサくん強引すぎなんよ」
「だって好きやから仕方ないやん」
「……」
ダメだ~幸せすぎる
こんなドキドキは嫁との付き合いたて以来だ
「この上からの景色綺麗なんよ。上がろう」
そう言って駅ビルの屋上へ上がる
ここは、夜は夫婦やカップルが多いので有名な場所
勿論ちちくりあってる人が多い
そんな人達が嫌でも目にはいる
緊張からか志保さんの手に力が入っていた
「どうこの夜景」
「うわ!綺麗!」
「やろ?」
「すごいね」
志保さんの目がキラキラしている
可愛い…ほんまに可愛いんです
旦那にかなり嫉妬してしまった
下世話な話だが、子どもが3人と言う事は旦那は最低でも3回は志保さんの中に……
嫉妬にイライラ
だが、焦ってはダメだ
私はそっと手を離し、志保さんの肩を抱いた
何気ない会話をするが、志保さんからの返事はどこか上の空
辺りを見渡すと、ちょうど暗がりのベンチが空いていた
「ちょっと座ろうか」
「……はい」
緊張している
「うん」ではなく「はい」になっている
ベンチに座ると空いている手で志保さんの手を握る
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