(6日目後半⑧←妻視点)
ギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシ……
一定のリズムで軋むベッドの揺れで、私はうっすらと意識を取り戻す。
『あれ?私何してるんだろ?』
と一瞬どこにいるのかすら理解出来ずにいた。
下腹部が熱く、ジンジンとしているが、心地いい感覚が体全体に広がっている。
頭がまだぼんやりしている中で薄目を開き、私は隣の光景を確認した。
ギシギシギシギシギシギシ…
「ァァァァァ……やっぱり、大和さんの……気持ちいい……」
「さゆりさんも気持ちいいよ……」
ギシギシギシギシギシギシ………
軋み音を出しながら揺れ続けるベッド。
私は何が起きているのかを理解した。
『あぁ。大和さんがさゆりさんっていう女性とエッチしてるんだ。』
でも、私は不思議と大和さんのしていることを責める気になれない。
私も同じことをしているんだから、人を責める資格なんてない。
でも、私は自然と一粒の涙がこぼれていた。
私の体は汚れすぎた。
自分の体の全てを知らない人に晒し、体中に知らない男性の精液をかけられ続けた。
そして、あの瞬間を私自身が受け入れ、愉しんでいる自分がいたのだ。
これから、私はこの自分とどうやって付き合っていくべきかを考える。
もう自分の中の雌の部分を否定するつもりはなかった。
ただ、これからそれにどう向き合うかは、私自身の問題だ。
それに……
私はまた目を閉じて、大和さんとさゆりさんの愛の営みが終わるのを待つことにした。
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