(6日目後半⑦)
男性達から愛情の塊をかけられ続け、自身も絶頂を迎えて続ける時間が小一時間くらい続いただろうか。
プレイが始まってから、Yが、この日何度目か最早分からなくなった絶頂を迎えた時、遥香がおもむろに
「はい、おしまい!今日はここまでね。これ以上は体の負担が大きくて救急車呼ぶことになるから。」
精液まみれになったYの体からディルドがゆっくり引き抜かれた瞬間、Yは気絶し、そのままベッドに横たわった。
男性陣は皆一様に満足そうな顔を浮かべ、Yに「ありがとうございました~。」と声をかけながら、フロアへと戻っていった。
放心状態のYにかかった精液をタオルで丁寧に拭き取っていく私に遥香は
「今は連続したオーガズムで気絶しちゃったけど、10分もすれば起こせば気付くから安心して。中には快感のあまり途中で気絶しちゃう人もいるけど、今日は上手くギリギリのところ維持出来たわ。」
「あぁ、昨日は気絶してましたねぇ。」
「それじゃ、ホントはダメなのよね。人が痛みで気絶するのと同じで、快感も一定を超えると脳が拒絶反応起こして、それ以上は快感を受け付けないのよ。よく男の人で気絶するくらい逝かせた、って喜ぶ人いるけど、私の考えでは、本当に上手い人は気絶しないだけの快感を与え続けて、最後に終わるまで気絶させない人なのよね。」
そう言われると私は返す言葉がなかった。
カチャ、と部屋の扉が開いて、さゆりが部屋に入ってきた。
「お疲れ様。遥香さん、やっぱり、すごいわねぇ。」
ディルドのコンドームを外し、ティッシュにくるみながら、ゴミ箱へ捨てていた遥香はさゆりの問いかけに対して
「ありがとう、さゆりさん。仕事の延長みたいな感じかしらね。」
と答えた。
私は遥香に
「仕事?遥香さんは、風俗関係のお仕事されてるんですか?」
と聞くと、遥香はニヤリと笑いながら
「違う、違う(笑)そういえば言ってなかったわね。私の仕事は、こう見えて一応医者なの。産婦人科医やっててね。」
と答えた。
さゆりがその答えを聞いて
「私は前に聞いてたけどね。だから、人の体に詳しいのよね。」
遥香は続けて
「ま、夜はこんなことしてるけど、昼間は真面目にやってるわ。でも、女は快楽を覚えると生まれ変わる、ってのが気になって個人的に勉強してたら、こんな女になっちゃったのよねぇ。いつまでたっても、結婚もしないでね。」
遥香は少しだけ寂しそうな目をしながら言った。
私は遥香の言葉に何と言っていいのか分からず黙っていると、遥香は
「さ!私は今日は帰るわね!大和さん、今日は楽しかったわ。約束通り、今度機会あれば遊びましょ。その時は大和さん、覚悟してよね。」
クスリ、と遥香は女の狂気を含んだ笑みを浮かべた後、床に落ちたガウンを拾い上げ、部屋から出ていった。
「ほーんと、マッドサイエンティストなんだから。でも、あの人の技はホントやばいからねぇ。」
さゆりはそう言いながら、ベッドに腰かけた。
「大和さんホントは後悔してない?何かYさんに出してた時の顔、少しむなしそうだったよ。」
「そんなことないよ。Yには沢山の女の悦びを味あわせてあげたかったからね。それに、明日は旦那さんのところに帰る予定だしね。」
「え!?既婚者連れこんじゃってたの!?ひっどーい。旦那さん不倫してるの知ってるの?」
「いや、この関係は旦那さんからの依頼だからね。」
「ふ~ん。そうなんだ。まぁ、ここはハプニングバー、全ての人の性癖を否定しない場所だから、私はこれ以上何も言わないけど。私も今さっきの光景見ながらオナニーさせてもらったんだしね。まぁ、私はかけられるものがないから参加はしなかったけど。」
「そうか。さゆりさんのオナニー見たかったなぁ。」
「何回か見せてるからもう見飽きてるでしょ(笑)」
「そんなことないさ。さゆりさんの体もまだまだ魅力的だし。」
そう言って私は最近四十路を迎えたさゆりの体を褒め称えた。
「一人息子もようやく成人したし、もう一人くらいいけないかな(笑)」
そう言いながらさゆりはガウンの紐を外し私に体の前面を見せる。
さゆりのCcupの美乳に私の下半身は反応を始める。
「あはは(笑)連れてきたパートナーが気絶してる横で他の女に反応しちゃうなんて(笑)普通の世界なら最低な人じゃない(笑)」
「そういうさゆりさんも、誘ってきてるんだから、最低な女だろ?」
「そうかもね(笑)じゃあ、今から最低同士のセックスしましょうか。」
そう言って、私はYの気絶している隣でさゆりと愛の営みを始めた。
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