(4日目後半③→妻視点)
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
運動が苦手で嫌いだった学生時代に、体育で本気で1500メートル走をして以来、こんな息が乱れたことがあっただろうか。
今、私はうつ伏せになって自分の両腕の前腕部を目に当て、自身で暗闇を作り出す。
下腹部付近から押し寄せる快感の波は、私自身の全てを飲み込もうとしていく。
今も体の内側は痙攣を続け、私自身の理性を蝕もうとしていることに、私は懸命に抗って波を静めようといるけれど、それでも波は止まらない。
まるで、ゆっくりとプールで沈んでしまうかのように、段々と、私は深い深い暗闇の中に堕ちていく。
先程、私は一体どうなってしまったのかを理解出来ず1人だけ世界で迷子になってしまった
かのようだ。
私の遠くで誰かが
「そろそろ、、ね、、いいよね」
と呟いているのが聞こえるが、私には何のことか意味が分からずにいた。
誰かが私を起き上がらせ、仰向けの姿勢させる。
誰?
私のことを起こすのは?
やめて
今の私は
私の中の波に溺れないようにするのが精一杯なの
だから
誰も私に触らないで
今頑張って私を取り戻してるところなの
そう思っていたのに、、、誰かが私の左胸に口付けをしてくる。
左胸から私の体に電流が流れる。
また快感の波が私の理性を飲み込もうとしているのだ。
「もう全身が性感帯だね。」
声の主は、やがて私の上半身全体を、優しく舐めあげてくる。
これ以上私に何を求めているの?
私は十分頑張ったじゃない。
そう頭で考えても、快感が押し寄せる度に、私の思考は停止する。
「そろそろ入れるよ」
入れる?
どこに?
何を?
そう聞きたくても、私は波に抗うことに精一杯で声を出す力すらない。
誰かが私の両足を持ち上げる。
私はなされるがままに両足を広げられてゆく。
下腹部に当たる硬い何かの感触は、やがて私への侵入口へと近付いてきた。
嫌だ。これから何がおきるの?私をどうしたいの?
そう思った刹那
ズドンッ
硬い大きな異物が挿入されて私への侵入を開始した。
突然やってきた鈍い痛みに、私の体は固く強ばり、反射的にシーツを強く掴んでいた。
危険、危険、危険、危険
というアラームのような音声と共に、私の理性が赤信号を点滅させる。
ズブリ
また異物が私の中へと侵入してくる。
私の理性が、カタリ、と音をたてた。
ダメ
と声を出したいが、喉の奥から声にならない悲鳴を上げる私の口はそれを言えないでいる。
ズブリ
固くなっているそれは、また私の中に1つ侵入してくる。
異物が侵入する度に私は悲鳴を上げる。
これ以上来ないで!
私の理性の声が脳内に響く。
しかし、私の下腹部の中は、その異物を一生懸命に包み込もうとしはじめている。
ズブリ
「…………狭いな」
と遠くで声が聞こえた。
何が狭いの?
私のこと?
私に入ってくるモノが大き過ぎなんじゃないの?
ズブリ
次に異物が侵入してきた時、私の理性の声は黙り始め、私の女の本能が目を覚まし始める。
ズブリ
私の下腹部の中は、侵入する異物に愛情を与える準備を始めるために膨張を開始した。
ズブリ
「……力抜い……………今俺が……中に……1つになって……。大丈夫。………怖くないから。」
…………カターンッ
私の理性が堕ちる音がした。
ズブリ
完全に下腹部の中を貫きはじめ、私の子宮口へ到達した。
もう理性なんてどうでもいい!
とにかく今はこの異物を一生懸命愛さないと!
私の体の本能がそう私の体に指令する。
ズブリ
異物は子宮中程へ到達した。
私は最期の悲鳴を上げる。
ズブリ
とうとう私は異物を全て受け入れてしまった。
そして、その瞬間こそ、私の体の全ては、それを世界の誰よりも愛するひとときの時間の始まりだった。
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