(3日目中盤)
大和さんからの電話がかかってきたので、私はBluetoothイヤホンを右耳につけて通話状態にします。
二人を乗せたキャンピングカーは、ファミレスを出発し、再びT山の方向へ戻っていきます。
妻「いやー、今日は疲れたなぁ。この後はどこ行くの?」
大和さん「ん?昨日も言ったとおり、車内泊でいいでしょ?後ろかなり広いし。」
妻「うん。それは分かってるんだけど、車どこに停めるの?」
大和さん「実はT山の近くに友達がもってる別荘があってさ。そこに行こうかと思ってる。」
妻「え?別荘入るの?」
大和さん「いや、流石に別荘の中は入らないよ(笑)ただ、そいつの別荘は他の別荘とは距離があって、回りは林しかないし、友人もいないから別荘の駐車場なら丁度使いやすいと思ってね。」
妻「林の中?何か怖いなぁ。」
大和さん「いや、俺も何回か泊まったことあるけど、夜騒いでても苦情入らないし、いいとこだよ。」
妻「へぇ~。そうなんだぁ。」
大和さん「だから、今日Yが昨日みたいな声出しても大丈夫だよ(笑)」
妻「いや、意味分からないし(笑)てか、そこ勝手に停めて大丈夫?」
大和さん「あー。T山登った後に車内泊する時は、いつも使わせもらってるから大丈夫だよ。」
妻「そうなんだ。それって女友達?」
大和さん「いやいや、男三人だよ(笑)てか、女友達か気にするって、ひょっとしてやきもち?(笑)」
妻「そういうことじゃないけどさ。」
大和さん「大丈夫。このキャンピングカーに泊まる女性はYが初めてだから(笑)」
妻「そうなんだ?なら、いっか(笑)」
キャンピングカーは途中のセルフガソリンスタンドで給油をしたのですが、私もキャンピングカーが給油後に給油をしたところ、大和さんは私の車が給油を終えて後ろに近付いてくるのを待ってくれていました。
私の車が後ろに着いたのが確認出来たのか、キャンピングカーは再び発進し、T山に向かう二車線道路の林道に入りました。
10分弱くらい程林道を走った時
大和さん「この先の左の路地入って200メートルもすれば着くから。」
との言葉が聞こえたので、私は車の速度を緩め、キャンピングカーから距離を取りライトを消しました。
数百メートル先に小さく見える二人を乗せた車が左の路地へ入っていくのが見えたので、私は一旦路地の手前で停まり、車内の会話に耳をすませます。
大和さん「さ、着いた。」
妻「へぇ~。立派な別荘!」
大和さん「でしょ?これの持ち主、会社の社長で金持ってんだよね(笑)」
妻「そんなこと言ったら、大和さんも社長じゃない?(笑)」
大和さん「俺とあいつじゃ格が違うよ(笑)向こうはIT関連で大分儲けてるから(笑)」
妻「でも、大和さんもこんな立派なキャンピングカー持ってるし、登山道具もお金出してくれたし、立派なお金持ちでしょ(笑)」
大和さん「独身だからね(笑)家庭を持ったらギリギリになるよ。」
妻「早くいい女性見つければいいじゃない(笑)」
大和さん「今隣にいる彼女と一緒にいるだけで十分楽しめてますから(笑)」
妻「それは期間限定だから(笑)」
大和さん「そういえば、そうか(笑)そろそろ後ろの席にうつろっか。」
妻「うん。分かった。」
二人が車を降りてキャンピングカーの後部に移り終わった音を聞き、私は路地に入り、ゆっくりと車を前進させて、別荘の駐車場に大和さんの車が止まっているのが見えるところで車を停めました。
私の車が停まったことで、もうこの道はどの車も通ることは出来ません。
私の借りたレンタカーは黒色の車なので、うまく闇に紛れて止まることが出来ました。
二人の会話の後ろから相変わらず聞こえるFM放送では、ラジオDJがリスナーから寄せられる手紙やコメントを紹介している陽気な声が聞こえてきます。
妻「今日は山登って疲れちゃったし、軽めにしない?(笑)」
大和さん「ダメー(笑)それに、今日は、、、分かってるでしょ?」
妻「えー。やっぱり大和さんのが私の中に入る自信ないんだけど(笑)」
大和さん「大丈夫、ゆっくり時間かけて馴らすからさ。」
妻「う~ん。大丈夫かなぁ。あ、あと、まさかゴムはあるよね?」
大和さん「そりゃもちろんここに。」
妻「準備いいのね(笑)」
大和さんのキャンピングカーは後ろは黒いスモークガラスになっていましたが、車内灯を点灯してくれていたので、ハッキリとは見えませんが多少二人の動きを確認することが出来ます。
私は昨日同様、車から降りて大和さんのキャンピングカーへ近づきました。
車内では、二人が揃って上に着ているTシャツを脱いでいるところでした。
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