翌朝目が覚めた時、時刻は既に10時を過ぎていた。
リビングからは、妻の大声が響いていた。
妻「一郎!早く宿題終わらせちゃいな!次郎はお兄ちゃんの邪魔するんじゃないよ!」
私がリビングに入ると、次郎と三郎が私に駆け寄ってきた。
次郎「お兄ちゃんが漢字ドリル終わってないから、ママが怒ってるの。」
私「んー?それは時間があったのに、終わらせなかったお兄ちゃんが悪いなぁ。」
一郎「う~ん。手が疲れるよー。」
妻「明日から学校始まっちゃうじゃない!確認しなきゃ、終わらせずに行くつもりだったの!?」
一郎「う~ん…」
妻「早くやっちゃいなさいよ!パパ朝ごはんどうする?」
私「食べる。とりあえずコーヒー下さい。」
妻「はい。」
そう言いながらキッチンに入っていく妻。
この辺の切り替えは流石としか言いようがない。
妻は例え前日が遅くとも、子供達が起きる時間にはきっちり目を覚まし、家事と育児に勤しんでいる。
常に冷静で、見る人が見ると他人行儀なところも感じられる性格も見受けられるが、こうして見る限りでは、どこにでもいそうな普通の主婦だ。
それが女に目覚める時はあんな淫らな姿になるとは誰も想像はつかないだろう。
妻「パパ、今日の予定は?」
朝食とコーヒーを出しながら妻が聞いてくる。
私「う~ん。一郎の宿題が早く終わればイ○ン行くかなぁ。」
妻「明日から学校も幼稚園も始まるから、足りない園用品とか買い足したい。」
私の住む地域は、8月の最終週から小学校は始まり、幼稚園は9月に向けて午前保育が始まる。
つまり、明日から妻は家に一人になる時間が出来始めるのだ。
朝食を食べ終えて、私は長男の漢字の書き取りを監視した。
妻は昨日の疲れからか、ソファーに横たわり仮眠を取り、次男と三男は、妻のスマホで動画を見ながら過ごしていた。
12時になると、妻は昼ご飯の準備を始めた。
長男も漢字の書き取りを終えて、明日学校に持っていく持ち物の整理を始めた。
午後からは、イ○ンで時間を潰した後に、夕方帰宅して、妻が夕食の準備をしている間、私は子供達と風呂に入った。
脱衣場に三男を拭きにきた妻に、私は自分の体を拭きながら、
私「今夜はどうするの?」
と聞いたところ、妻は三男の体に保湿剤を塗りながら
妻「明日は寝坊出来ないから、なし。」
と答えた。
やはり、妻にとっては最優先は子供達のことなんだな、と改めて実感した。
夜9時過ぎには家族全員で和室に入り、全員で夏休み最後の夜を過ごした。
朝の6時、私は布団から出て、一人仕事に行く準備を始める。
顔を洗い、歯を磨いた後、Yシャツとスラックスに着替える。
妻は間もなく起床時間だが、私は一足先に家を出る。
家を出る直前に、妻の誰にも見せない雌の一面を録れることを願いつつ、リビングと二階の主寝室に設置したスパイカメラの電源を入れ、私は家を後にした。
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