午前9時にアラームの音で目が覚める。
長男が友達と近所の児童公園に遊びに出掛ける声が聞こえた。
私がリビングに入ると、妻は食卓の自分の席に座りながら、三男を膝の上に乗せて、次男の足算プリントの丸つけをしていた。
私が起きてくるなり三男が私に寄ってきて怪獣退治ごっこを仕掛けてきたので、私は怪獣を演じ、やられたふりをしながら、ソファーに横たわった。
妻は三男が自分の膝から降りた瞬間には立ち上がってキッチンに行き、私の朝食を出す準備を始めており
妻「パパ出掛ける時間は昨日と同じくらい?」
と聞いてきたので、私は
私「うん。今日は土曜日だから私服で。」
妻「うん、分かってる。はい出来たよー。」
そう言って妻はいつもの朝食を食卓に並べた。
私「今日夕飯何?」
妻「あ、ダメだよ。今日は外食しないからね。」
私「なんで?」
妻「先週お寿司食べたから。」
妻は私が夕飯のメニューを聞いてくる時は外食を疑ってくる。
妻「私も仕事辞めたんだから、節約しないと。」
私「またパート出ないの?」
妻「来週から子供達夏休み終わるけど、8月中は幼稚園が午前保育だからね。9月になったら、何か探そうかな、とは思うけど。」
私「そうか。まぁ、無理しない程度にな。」
妻「前のパートは時間にかなり融通きいたからね。なかなか、あんな仕事は見つからないかなぁ。」
私「じゃあ、辞めなきゃ良かったんじゃ?(笑)」
妻「1週間子供と離れなければ続けてたかもねぇ。」
私「夏休み明けたらまた復帰したら?」
妻「もう、しつこいなぁ。もう辞めたんだから、やるなら別の仕事探します。」
私「あ、はい。分かりました。」
どうやら、妻は大和さんとは完全に決別したようだ。
私は朝食を食べ終えて、波を磨いた後、妻の用意してくれた服に着替え、会社に出勤した。
夕方6時半頃に帰宅すると、長男と次男は一緒にゲームをしており、三男はソファーで妻のスマホで動画を見ていた。
妻は夕飯の支度を終えて、食卓に出来上がった食事を並べていたので、私は手を洗い、食卓に座り子供達がゲームをしているテレビ画面を眺めていた。
妻「はい、皆!夕飯出来たから、ゲーム終わりにしてー。」
子供達「はーい。」
しかし、中々ゲームを辞めない長男と次男に妻が雷を落とす。
妻「ほらー!!今すぐゲーム止めないと、夕御飯食べさせないぞ!!!」
雷を落とす妻の母親の顔を見ながら、私は女の妻とのギャップに内心、女は凄いな、と内心感心していた。
私は夕飯を食べ終えて、子供達と風呂に入り、お笑い番組を見ながら団らんの時間を楽しんでいたところ、夜の9時近くになったので、次男と三男の歯を磨いて和室へと入った。
セックスをする時は子供達を寝かしつけるのは私の役割になっている。
私が子供達を寝かしつけてる間に妻は風呂に入ったり、食器を片付けたりするのだ。
子供達がなかなか寝つかず、最後まで起きていた三男が完全に夢の中に入ったのは午後10時半を過ぎてしまっていた。
リビングに入ると妻は床に寝転がりながらスマホをいじっていたので、私は二階の主寝室の準備を整えた。
準備を整え、一階に降りソファーに座り私は妻に声をかけた。
私「エアコン効くまで時間かかりそうだな。」
妻「ん。分かった。」
私「ホント、不思議な感じだなぁ。」
妻「なにが?」
私「いや、ママがこんな頻繁に誘ってくるなんて。」
妻「まぁ、前はパパしか誘って来なかったしね。」
私「何がそんな変わった?」
妻「んー。そう言われてもなぁ。いや、う~ん。やっぱり分かんない。」
私「そっかぁ。まぁ、俺的には嬉しい変化だから、全然いいんだけどね(笑)」
妻「じゃあ、聞かないでよー(笑)」
私は昨晩の出来事は今は言わないことにした。
私「さて、二階行くか。」
妻「うん、分かった。」
そうして、私達は主寝室に向かった。
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