その瞬間から、関係は確定して固定した。
どちらが男で、どちらが女か。
とちらが優位で、どちらが劣位か。
とちらが強者か、どちらが優先か。
そしてどちらが支配者で、どちらが支配され凌辱されるべきか・・・。
「ただいま!」
可愛い子供の声に被さるように、数人の「おじゃましまーーーす!」の声が聞こえた。
足音はすぐに階段を登り、子供部屋に消えていった。
「ねぇねぇ、何か飲み物ある?持ってきたよ!すぐにね!」
リビングの扉から顔を出した可愛い我が子は、キッチンに向かってそう言うと廊下を走り、階段を駆け上っていった。
そして、次に健二がリビングの扉を開けた。
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