《ノンちゃん》
木曜日、昨日手術を終えた裕美さんの個室を朝イチでたずねた。
手首に白いネット包帯をして 手を抱える様にあげて歩く俺を不思議がる人も居ない。
裕美さんの居る505号室を目指した。
「おはよう」ガラッと扉を開けた。
「健ちゃん おはよう」
「大丈夫?、痛くない?」
長々とした 先生からの注意事項をそのまま伝えた。
「裕美さんは?」
「痛くない?」
「ん?、ちょっと」
「でも大丈夫。だんだん良くなるって。」
「失礼しまぁす」
「検温でぇす。血圧も計らせて下さぁい」
と、若い看護士さんが入ってきた。
「あっ、おはようございます」
「ご主人、おみえだったんですね?、奥様を担当させて頂きます看護士の◎◎です、宜しくお願い致します」
テキパキと仕事をこなしていた。
「特に問題ありませんね、先生の お言い付けどうり今日は安静にしてて下さい」
「では、失礼します」
と、出ていった。
「『ご主人』だって、どうする?健ちゃん」
「看護士さん、昼と夜、それも毎日代わるのね、初めてだもの あの看護士さん」
「そうなんだ」
「裕美さんも『奥様』だって、どうする?」
「やっぱり午後の方が良かった?、ノンちゃんも午後でしょ?」
「それは そうだけど…」
「そうだけど…。なに?」
「…意地悪ね、わかってるくせに」
「何の為に個室にしたと思ってんの?」
ベッドの縁に腰掛け、手術着の裾を捲って見せた。
上にはブラトップを着ているものの、下は履いていなかった。黒い逆三角が現れた。
俺は椅子から立ち上がり 裕美さんの前に一歩踏みだした。
裕美さんが包帯を巻かれた手を伸ばしてくる。
「言われてたよね?『安静に』って」
「ダメでしょ、動かしちゃ」
そう言いながら裕美さんの隣に座った。
「ホントに意地悪ね、健ちゃん」
そぅ言いかけた裕美さんの横でベルトを外し、尻を浮かせてズボンとパンツを一緒に下げた。
「いいよ、したいんだよね?」
「どうせ準備は出来てるんでしょ?」
「俺だってほら」
裕美さんの脇を支えて立たせた。
向こうをむいて、俺の足を跨ぐように広げた足で半歩づつ歩み寄ってくる。左手で裾を捲って右側に丸めて 右ひじでおさえて。
左手を俺の膝において 狙いを付けながら ゆっくりと腰を下ろしてくる。
俺は肉茎を握り 濡れそぼった割れ目にあてがった。
裕美さんのオマンコが俺のチンポを呑み込んでゆく。
『バサッ』と手術着の裾が落ちた。
揺れないように 左手で右の肘を支えた裕美さんの尻がゆっくりと回りだした。
「あぁぁ、いい」
「いいの」
「病室でなんて初めて」
「どうする?、さっきみたいに看護士さんが来たら、回診だってあるんでしょ?」
腰もふらず ジッとしたまま 裕美さんの耳元で聞いた。
「意 地悪。ホ ントに……、意地悪」
裕美さんの言葉が途切れてきた。
「ダメ、イ きそう」
「なん で?、まだ、まだイキたくないのに」
「病室だからだよ」
「こんな事しちゃいけない場所 って知ってるんだよ、頭では」
「そう ね」
「でも嫌、ずっと ずっと こう してたいの、ず っと」
「良いじゃん、イケば?、何回でも」
「良いの?、ホントに?」
「良いよ、何回でも」
「でも、アレだよ、(潮)漏らしちゃダメだよ、掃除の人にバレちゃうから」
「裕美さんの匂いで」
「そんなぁ、そんな器用な事できない」
「だって勝手に…」
「気持ち良くて 勝手に出ちゃうんだもの」
「……(プルプルと震えている)…」
「イっていい?」
「ねぇ健ちゃん イっていい?」
「良いよ、何回でも」
「看護士さんに、さっきの看護士さんに見られちゃえ、イってる時の顔」
「裕美さんの やぁらしい顔」
病室のベッドは普通のベッドの様なクッションはない。それでも必死に突きあげた。
「いい、イッちゃう」
「イッちゃうぅぅ」
肘を抱えて 丸まった裕美さんの背中が 震えていた。
繋がったままで裕美さんを立たせた。
ハズレない様に裕美さんのお腹を抱え、膝を折って相当なガニ股でヨタヨタと歩く俺の姿は とても人に見せられたものでは無かったろう。
ヨタヨタと歩きながらベッドの反対側、窓の所に来た。
窓枠を囲う木の枠に身体を凭れた。
裕美さんはベッドの 移動の時に持つ取っ手を掴んで前屈みになって お尻を振りだした。
お尻が止まったと思ったら背中を丸め、背中を反らせては また尻を振りだす。
口元を 包帯を巻かれた手で押さえて。
後ろ手でカーテンを開けた。
その音に気付いた裕美さんが一瞬ふりかえる。
が、すぐに また 取っ手に突っ伏した。
裕美さんを抱き越し、窓の方に向きを変えた。
急患用の駐車場と道路を挟んだ向こうに 商業高校がある。裕美さんは、真ん中の窓枠を握りって尻を突きだして俯いている。
「裕美さん?、顔あげて」
「そんなぁ、恥ずかしいわ」
「そうなの?」
「なら、こう しよう」
中途半端に開いて居たカーテンを更に開けた。
「イヤッ」
裕美さんが 小さく言った。
手術着の前をはだけ、ブラトップの肩紐を下げた、片方づつ裕美さんの胸が露になってゆく。
「ダメ、見られちゃう」
「そうだね、見られちゃうね」
「ちょっと刺激が強いかな?高校生には」
「でも、今時の高校生は そうでもないか?」
「通報されちゃうかもよ?、窓からオッパイみせる 変なオバサンがいる つて」
「露出狂だね?、どぉする?」
「きっとトイレの時だって 気付いてたよ あのオバサン、俺達がSEXしてた って」
「やめる?、やめようか?、嫌なら」
「嫌、やめないで」
「して。突いて。お願い」
更に尻を押しつけてくる。
両手でオッパイを揉み、『こぅか?』とばかりに腰を振った。
口元を押さえた裕美さんの『グフゥゥ』と言う唸り声と、『ガタガタ』と揺れるサッシの音が響いていた。
「お昼食べたら出直してくる」と病室を出て14:00に病院の待合室にもどった。
ノンちゃんが来たら連絡がくる事になっていた。俺の横を行き交う胸とお尻を眺めていた。
しばらくして『ノンちゃん到着』とショートメールがきた。
「(トントン)失礼しまぁす」
と、素知らぬ顔で病室をたずねた。
「こんにちは、山根です、どうですかぁ?」
「あら健ちゃん、来てくれたの、ありがとね」
「どうぞどうぞ、こっち」
ベッドをお越して凭れていた裕美さんが 身体をお越し 窓際の椅子を指している。
「失礼します」
俺が椅子に向かうと
「あっ、こんにちは」
と、ベッドの手前の椅子からノンちゃんが立ち上がり、会釈をしてくれた。
「こちら、渡邉紀子さん、紀子だから ノンちゃん、で、こっちは山根健一さん、健ちゃん」
「はじめまして」
2人して頭をさげた。
「そんな立ってないで座ったら?2人とも」
「で?、どう 健ちゃん」
「俺は たいした事ないですけど、ひろ 田中さんこそ どうなんですか?」
「もぉ、良いわよ いつも通りで、ノンちゃんが居るからって 気ぃ使わなくても」
「でね、明日、リハビリとか教えて貰って退院だって、で、一週間後に抜糸だって。健ちゃんは?、どうなの」
「俺は このまま、自然と穴も塞がるって」
「そう、良かった、痛くないの?」
「そこまでは、裕美さんは?」
「朝 頑張っちゃったからね、ちょっと痛いけど、でも大丈夫」
と、イタズラっぽく 悪い顔をしていた。
「頑張っちゃった って、何を?」
ノンちゃんが聞いた。
「着替えとか」
「ほら、手術着だったから 朝までは」
「そう?、大変なんだ、着替えにしても」
「そりゃそうよね、(手首)切って 縫ったんだもんね?、そりゃそうよね」
ノンちゃんが1人で納得していた。
「でも仲が良いのね?、お2人は」
「あら、妬いてくれんの?ノンちゃん」
「『健ちゃん』とか『裕美さん』の事?、これならね『罰』なの」
「罰?」(ノンちゃんが不思議そうにしてる)
「あのね、私が『田中』なんて呼ばれたくない、ってのは前にも言ったでしょ?」
「あっ、そうか? だからか?、『私と健ちゃんが…』って思ったんでしょ?、ないない、そんな事」
「ノンちゃんが想像してる様な事 無いから、ね 健ちゃん?」
「ちょっと聞いて!、ひどいのよ この人」 「『山根さんて どんな女性が好み?』って聞いたらね『私みたいに背が高くなくて ポッチャリしてて。お尻なんかムッチムチで オッパイは大きければ大きいほど良い』んですって!、ねっ健ちゃん?」
「で、見事に撃沈、ふってくれたの私の事」
「で、その罰。だから ないない!」
「そうだ健ちゃん、どお?、ノンちゃん。ピッタリなんじゃないの?、ねぇ?」
「ノンちゃんもさぁ、誘惑してみたら?、その巨乳で。イチコロよ きっと」
「背だって小さいし、お尻だって……」
「ねぇ裕美ちゃん?、なにげに私の事ディスってない?、確かに私は『超』ポッチャリですけど?」と、ノンちゃんが突っ込んでいた。
『結構 強引に攻めてんなぁ 裕美さん』
と、2人の会話を聞いていた。
「それはそうと健ちゃん、今日は『ノーパン』なんて事は無いんでしょうね?」
「ちょっ、裕美さん」
「やだ、何それぇ?」
俺とノンちゃんが同時だった。
「あら、良いじゃない。聞かせてあげてよ、ノンちゃんにも」
「聞きたぁい、聞かせて」
「そこまで言われたら聞きたくなっちゃうでしょ、誰でも」
「…ですか?、やっぱり」
「今年の盆明けなんですけどね、手伝いに出たんですよ現場に。パートさんとか派遣さんとかで作業してる所なんですけど」
「工場だし、結構暑くて、『あせも』が出来ちゃって、そこらじゅうに、で、お腹まわりが1番ひどくて、痒くて痒くてどぅしようもなくて。休んで皮膚科行ったんですね」
「そしたら次の日、隣で作業してるパートさんから『どぅしたんですか?、山根さんにしては珍しく お休みされて…』って」
「でね、話したわけですよ『あせも』がひどくてって。『パンツのゴムがあたる所が1番ひどくて』って」
「そしたら そのパートさん『もしかしてノーパン?、山根さん 今』って聞いてきたんで、その時は『ええ。良いですよ涼しくて、でも内緒ですよ皆には』って耳元で小声で。冗談だったんですけどね」
「そしたら そのパートさん、次の日になって 仕事が始まるなり『眠れなかったの、想像しちゃって、山根さんのその…、(ノーパン)なんでしょ?今日も』って、ホントはガーゼみたいな薄い腹巻きして、パンツのゴムが直接あたらない様にしてんですけど」
「でも、からかい半分で『だから内緒ですって、◎◎さんだけですから知ってんの』って」
「そしたら◎◎さん、やたらと絡んでくる様になっちゃって、で、『良いじゃない?』って裕美さんが…」
「良いじゃないの。で?、ヤル事やったんでしょ?、ちゃんと」
「ちょっ、裕美ちゃん」
「それは あんまり…」
「『あんまり』なによ?」
「気になるじゃない?、私のこと ふっといてさ。どぅなのよ?ねぇ、進展はあったの?、それから」
「有りませんて、何にも」
「なんでよぉ?、なんで?」
「言うと また 裕美さん怒るから」
「怒らないわよ、何で?」
「確かに背は低いんですけどね、何にも無いんですよ 胸もお尻も」
「本人は『最近太っちゃってぇ』とか言ってるんですけど、痩せてんですよ、見るからに」
「何て言うか、そそられない んですよね」
「あのね健ちゃん、気付いてる?」
「必死にアピールしてるのよ それって、ノンちゃんに。分かってる?」
「ちょ、裕美ちゃん」
「そんなんじゃない わよね?、山根さん?」
「… … …」
わざと答えなかった。
「もぉいいわ、これじゃなんだか 健ちゃんに紹介する為に入院したみたいじゃない?」
「帰って、帰って2人とも」
「ホテルでも何処でも 好きなトコ行ってちょうだい。ほら、帰って」
「『ホテルでも』って、これでも私…」
「あのねッ、男は『金とチンチン』ただそれだけ、女房1人喜ばせらんなくて 何が亭主よ!、ノンちゃんだって言ってたでしょ?」
「ほら、帰って、帰っててば!」
俺達は追い出される様に病室を出た。
「ちょっとぉ、ちょっと待ってぇ」
追い出した裕美さんが追いかけてきた。
エレベーターホールまで送ってくれた。
エレベーターを待つあいだ ノンちゃんに何やら耳打ちをしていた。
「チンッ」、2人してエレベーターに乗り込んだ、「ありがとね、またね」と裕美さんが手を振っていた。
ノンちゃんと2人 駐車場をめざした。
「裕美ちゃん、相当アレなのかしら?」
「フラストレーション、ってやつですか?」
「そんな風に見えなかった?、山根さん」
「まぁ、なんとなくは…」
「で?、何だったんですか?、さっき、エレベーターの所で…」
「あぁ、あれ?」
「ありがとう。ってそれだけよ、何で」
「いえ、なんとなく、スミマセン」
あとから裕美さんに聞いた話では「しっかりねツ」と言ったらしい。どっちが本当でどっちが嘘なのか?、どっちも嘘かもしれない。未だに本当のところはわからない。
思えば『策略』に羽目られたのは俺かもしれない。今では そんな風にさえ思っている。
「ところで、渡…」
「ノンちゃんで良いわ、私も、何ぁに?」
「『お茶』とか…」
「もし時間が有れば、ですけど、あそこで、ダメですか?」
駐車場から見えるファミレスを指差した。
「そぅね」
「歩いてく?」
「ええ。ありがとうございます」
「行きましょう」
ノンちゃんはケーキのセット、俺はコーヒーと生ハムサラダを頼んだ。
「でも裕美ちゃん、大変そうね」
「着替えも1人じゃ大変そうだし」
「…ですね」
「山根さんは?、健ちゃんは どうなの?」 「大変でしょ?健ちゃんだって」
「お1人なんでしょ?健ちゃん。裕美ちゃんに聞いたんだけどさ」
「男の人はコンビニ弁当とかで済ませられるみたいだけど、洗濯とか掃除とか、お風呂だって 洗えるの?頭とか」
「ゆうべは お風呂入ってないんで、その 先生から。洗濯畳むのはちょっと、うっかりすると『グキッ』ってなっちゃって」
「でしょう?、大変よね?」
「でも、1番大変なのは『こっち』ですかね、ついうっかり右手で…」
と、左手で輪ッかを作って上下させて見せた。
「もぉお、やだぁ」
「健ちゃんまでそんな(笑)」
「大概 右利きだからね(笑)」
裕美さんが言う通り『下ネタ』も こなせる様だ。
「で?、健ちゃんも?、健ちゃんも手術?」
「いえ、俺は内視鏡で」
「ガン何とかだっけ?、どぅなるの?それ」
「ガングリオンって言うんですけどね、『ボコッ』って出てくるんです、手首に」
「出てくるって何が?」
「死滅した細胞らしいです、それが排出されずにゼリー化して、手首の中から外側に」
「ちょっと 手 貸して下さい、その方が早そうなんで」
「こぅお?」
俺にそぅ言われて ノンちゃんがテーブルの上に手を乗せた。
「俺は ここ、この中にも腱鞘炎が有って」
と、手のひらをさすった。
「こんなトコにも腱鞘炎てできるの?へぇ」
「で、ガングリオンはここ」
指でなぞって『脈』の辺りで円を書いた。
「ここに出てきて、手首の中から溢れた奴が。で、昨日 内視鏡で、このへんです」
と、『脈』の上で円を書いていた指を止めた。
「ちょっと。恥ずかしいわ健ちゃん」
「何がです?、何か変な事しました?俺」
「そぅじゃなくて、そぅじゃなくてね」
「判っちゃうでしょ?『ドキドキ』してるのが、そんな『脈とる』みたくされたら」
「大丈夫ですよ、俺だってそぅですから」
「なんなら触ってみます?、ほら」
と、左手を突きだした。
そして そのまま身を乗り出して 小さな声で
「こんな風に 女性の手触るのなんて久しぶりなんで 『ドキドキ』してます俺も」
『若い時は可愛いかったんだろぅな』と想像させる 童顔でプッくりとした頬が 少し赤らんでいた。
「そうだ、見ます?、写メ、撮ったんですよ」
「ノーパンの(笑)?」
「そっちですか?、そっちは撮っときます今度、期待してて下さい(笑)」
スマホを取り出すと 『ゴメン、あとは お願いね』と、裕美さんからショートメールが来ていた。
「そぅだ、連絡先 教えて下さい、送ります」
「上手なのね」
「私に貸して 健ちゃんの」
俺からスマホを取り上げて 何やら打ち込んでいる。と、すぐに何処かで着信音がした。
「はい、これ」
「これでしょ?健ちゃんの」
俺にスマホを返して、自分のiPhoneの画面を俺に見せた。
俺の番号が表示されていた。
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