メディカルセンターにて… 2
《病棟徘徊 4》
裕美さんが身支度を整えたのを確認して トイレの横引きのドアをあけた。
廊下を挟んで 年配の女性がガラケーをいじっていたが ドアの開く音と共に顔をあげた。
『また非常識な事を…』と苛まれた。
女性がガラケーを畳んでバッグに仕舞って 一歩踏み出した。
「すみません、妻がちょっと…」
「体調がすぐれなくて…」
「裕美ぃ、ほら、…」
トイレの中に半身を乗りだして、肩に掛けたバッグを預かり 背中を擦った。
「すみません、お待たせしちゃって」
裕美さんも しきりに頭を下げている。
「大丈夫?、行ける?」
裕美さんの背中を擦りながら歩きだした。
後ろの方でトイレのドアの閉まる音がした。
「聞かれちゃったかしら?」
「(便座の)ガタガタいってる音は聞かれたかも、どうする?、(声も)聞かれてたら」
「その時は その時よ。変な顔もしてなかったし。でもアレね、匂いまでは消せなかったわね。今度からは(消臭)スプレー持って歩かなきゃダメね」
「でも俺 中に…」
「私の(匂い)よぉ、もぉッ、言わせないで」
と、太ももを叩かれた。
「比べた事 有るんですか?誰かのと」
「もぉッ、知らない!」
裕美さんが プイッっと横を向いた。
2人 順番に駐車券の精算をした。
車に向かいながら
「ねぇ、お昼 どうしようか?」
「健ちゃん 何か食べたい物とか有る?」
「特には…、何でも。」
「じゃぁ買ってかえろっか?、お弁当か何か」
「で、健ちゃん家で。ダメ?」
「良いですけど…」
「『良いですけど』何ぁにィ?」
「お弁当だけ なのかなぁ?って」
「んとにもぉ、知らないッ。いいわ、私 何か買って帰る」
「健ちゃん 先に帰って待ってて」
「(駐車場)10番よね?、買って帰るから」
一足先に家に帰った。
午後からは曇りはじめ 少し肌寒い。
リビングと寝室のエアコンを入れて ヤカンを火にかけた。
暫くしてチャイムが鳴った。
手にはセブンの袋を2つ下げている。
その2つを受け取ってテーブルに置いた。
「お邪魔しまぁす」
後ろ手で玄関の鍵を締め、屈んで俺の靴を揃えている。自分は背を向けて靴を揃えながら上がってきた。
「何か 冷えてきたわね?」
そう言いながらバッグをテーブルの上に置いた。
「(弁当)こんなに? どうするんですか?」
「だって好きでしょ?男子は、ハンバーグとか焼き肉とか、余ったら夜にでも食べてヨ」
「じゃぁ、ハンバーグを…、裕美さんは?」
「私はそれ、スパゲッティサラダとか何とか」
「そうだ お茶、適当に探して下さい、お湯 そろそろ沸くハズですから」
と、すぐに『ポーッ』とヤカンが笛を吹いた。
「何これ面白ぉい、『列車』みたい(笑)」
「健ちゃんは?、コーヒー?」
「ええ、お願いします。スティックの奴が…」「カップは適当に…」
そう言いながらハンバーグ弁当をレンジに入れて、裕美さんの分は そのまま炬燵の上に置いてソファーに座った。
「ねぇ健ちゃん?、お盆とかないの?」
「有るには有りますけど 何処にしまったか、普段そんなの使ったこと無いんで…」
「もぉ、探しといて」
「はい、どうぞ」
カップを2つ 炬燵の上に置いて『チン』と鳴ったレンジに戻った。
ハンバーグ弁当を持った裕美さんが 俺の前をカニ歩きしながらソファーの奥に座った。
「食べよ。温ったかいうちに どうぞぉ」
食べながら裕美さんが話しだした
「き入院して手術とか言ったら きっと『付いてく』って言うんだろうなぁウチの(旦那)、来なくて良いのに」
「健ちゃんは?、健ちゃんは来てくれるでしょ?お見舞いぐらいは」
「ええ、伺いますよ」
「ほら また敬語。(敬語は)ダメそんなの」
「そうそう、ウチのって言えばね『泊まり』なんだって 明日明後日って」
「『明け』とか有るから絶対ついてくるって言うわね、きっと ヤダなぁ」
「そぅだ健ちゃん、来る? 明日 ウチに」
「ウチに来る勇気 有る?」
「でも、あの、お義母さんは?、居るんでしょ?」
「前はね。何か有るときはディサービスの『泊まり』とかにして貰ってたんだけど、最近 入ったのよ グループホームとかって所に」
「私の手も こんなだしさ、『友達の居る所に行く』って」
「結構(お金)貯めこんでたみたいだし」
「そうなんですかぁ?」
「何ぁにぃ、あんまり乗り気じゃ無いみたい」
「それとも何?、別の彼女と約束が有るとか?、そうなの?、ならハッキリ言ってネ」
「そんな事ないですって、彼女なんて」
「居ないですから 絶対」
「ホントかなぁ?、ホントにぃ?」
「ホントですって!」
「なら いつ来ても良い?私」
「良いですよ!、なんなら 鍵 もってきます?ウチの」
「ホントに!?、良いの?」
「洗濯とか掃除とか しといてあげるワ、『お盆』も出しといてあげる、ご飯とかも…」
「何だか それって…」
「そっ!、『押し掛け女房』ってやつね、昔風に言えば。(鍵)持たせてくれるんでしょ?」
「良いですよ。帰りにでも」
「ありがとう」
横から抱きついて、ニコニコしながら 俺の頬っぺにチュッとしてきた。
「そぅと決まれば教えて貰わなくちゃ、家電の使い方とか」
「掃除機とかは?、何処に有るの?」
そう言いながら『お昼』もそこそこに また俺の前をカニ歩きで 物色しはじめた。
「掃除機はそこ、ベッドの有るとこのクローゼットに、テレビの横の」
裕美さんが『物置部屋』から戻ってきた。
「有った、これね?。dysonじゃないの?」
「ええ、吸引力が有るとかで。それでベッドとか布団とかも ついでに」
「リモコンは?、テレビとかエアコンとかの」
「枕元に、ベッドの」
「有った有った」
「なぁに、もう付いてるのね?エアコン、ふぅん フフフ」
リモコンを持って エアコンを見上げいる裕美さんの背中に 抱きついた。
裕美さんが 俺の腕の中で くるりと回った。
そして 俺の脇の下から両手を差し入れ そのままベッドに倒れていった。
俺は引きずられる様に 裕美さん上に覆い被さった。
ベッドに倒れ込んだまま、キスをし 舌を絡めあいながら 互いの服を脱がせあった。
いつの間にか上になった裕美さんが 俺を跨いでいた。
思えば 裕美さんの裸体を見るのは初めてかもしれない。それは 裕美さんも同じだった。
先に乳首をクチに含んだのは 裕美さんだった。
俺の片方の乳首を含み 吸い 舌で転がし 甘噛みしては また転がす。
それでいて片方の手で もう片方の乳首を 擦り 捏ねる、指先だけで捏ねては また擦る。
乳首から離れた唇が 胸や首筋を這い上がってくる。俺の耳を甘噛みして 舌先を這わせ
「健ちゃん、乳首 弱いの?」
いやらしく 小さく 甘い声で聞いてくる。
目を瞑ったまま、答えられずにいると
「私と同んじ」
「弱いの、私も…」
そう言った唇が俺の頬をつたい 俺の唇を塞いだ。
上体を起こし胡座をかいて 俺を跨いだままの裕美さんを抱きよせた。
その間も 裕美さんの唇が 俺から離れることはなかった、歯茎 頬 上顎 舌の裏側、裕美さんの舌が俺のクチの中を這い回っていた。
と、突然。
「もぉ… ダメ」
「ダメ…、入れて、これ…」
「お願い…、ダメ…、もう我慢できなの、入れて…、入れてェェ」
素またの様に お尻を前後させだした。
「いいよ、入れて」
「入れてごらん、さっきみたいに 自分で」
「裕美の好きにして良いよ これ」
と、両手を後ろにつき 尻をあげた。
俺にそう言われて 尻を浮かせたり 腰を捩ったりしながら あそこの感触だけを頼りに 亀頭のありかを探る。が、なかなか挿入出来ずにいる。
そして遂には俺を押し倒し、俺に身体を預けながら 尻を浮かせ 前後させ 腰を回し、ジョリジョリとした陰毛の感触が チンポの上を這い上がり終えた時 ついに《入り口》が亀頭を捉えた。
俺の腹に自分の腹を押し付け 尻を浮かせ気味して 腰だけでほんの少し後づさりをした時、『ニュルッ』と入り口を潜り抜けた。
大事そうに ゆっくりと、微妙に腰を動かしながら、裕美さんが身体を起こした。
目を瞑り 眉間に少しシワを寄せながら 裕美さんが静かに腰を沈めて うなだれた。
根元まで 裕美さんの中に呑みこまれた。
俺の肩についた両手で身体を支え、項垂れたまま腰を振り、その両手で歩く様にしながら起き上がり、いっそう深いシワを眉間に寄せる。
身体が少しずつ仰け反り、耐えられくなって 後ろについた手で身体を支える。
チンポが裕美さんの中に出入りし、裕美さんのマンコが めくれたりするのまで見える。
裕美さんが また身体を起こした。
そして 腰を震わせながら 更に深々としずめた。先っぽが裕美の中の何かに当たった、その時だった。裕美さんの中が蠢きだした。
これまでも、初めての時も 今日の病院のトイレでの時も、身体を震わせる度に『キューッ』と締まる感覚は有った。
が、今のそれは その時のとは別物だった。
何と言えば良いのか?、アナル アナルの逆の動きとでも言えばいいだろうか。
侵入を頑なに拒む入り口を潜り抜け 更に侵入してゆくと、異物を排泄するかの様に押し戻し そうしながら入り口では必死に切り離そうと すぼまり、それを繰り返す。
それとは逆の現象が裕美さん中で起きている。
まるで遺伝子を取り込む為に 絞り出そうと纏わりつき 波うっているかの様だった。
こんなオマンコなら 手放すハズがないだろうと お義父さんに嫉妬さえ覚えた。
下から裕美さんの乳首を捏ねた。
捏ねては捻り、捻っては引っ張って、両の乳房を下から揉みあげ 指先で乳首をつついた。
『取り込もう』とする その蠢きは一層その度合いを増した。
「ダメ、健ちゃん、イッちゃう」
「…吸って、そこ、舐めてェェ」
「お願い、いかせて、いかせてェェ」
俺の頭を抱き抱えようとしていた。
乳房に爪痕が残りそうな程 鷲掴みにしながら、もう片方の乳首に むしゃぶりついた。
「いいーッ、健ちゃん、いいのォォ」
「もっと、もっと吸ってェ、もっとかじってぇ、ねぇお願い もっとぉぉぉ」
俺は必死で裕美さんに応えた。
「突いてぇ」
「突きあげてェェ」
がむしゃらに突いた。
ギシギシとベッドの軋む音がひびく。
「アァァ、嫌ァァ、いくぅぅ、いっちゃうぅぅ」
「お願いよぉ、いかせてぇ」
「壊してッ、ねッ、私のオマンコ」
「オマンコ 壊してぇぇッ」
「逝かせてェェッ」
裕美さんが ガクガクと震えていた。
震えながら しがみ付いてきた。
求めてきた唇は キスにならず 歯がガチガチと ぶつかり合った。
裕美さんの背中が 跳ねた。
頭を押さえつけ ようやく裕美さんの舌を捉え 絡め 吸った。
裕美さんの身体が ビクンッ ビクンッ と何度も跳ねる。
跳ねては震え 震えては跳ね 仰け反っては震えていた。
「いくよ!」
「いい?、いくよッ」
「いいッ、いいのッ、いってぇ」
「出して、いっぱい、いっぱい出してぇぇ」
「中で、中で出してぇぇッ」
俺に しがみ付いて ブルブルと震える 裕美さんと一緒に 崩れた。
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