「アンタ、また来たね・・・」
男はニヤニヤと笑いながら、俺に近づいて囁いた。
最初の日に隣になった50代の男だった。
確か名前は田崎だったと思い出しながら見返した。
「どうだ?・・・俺の言った通りだったろ?」
田崎は勝ち誇ったような笑みを浮かべて俺を見る。
「・・・言った通り?」
意味がわからず聞き返すと、田崎は少し驚いた顔をして、けれどまたニヤニヤと笑って話し始めた。
「なんだ・・・知らなかったのか?・・・あの奥さん・・・堕ちたぞ」
「えぇっ!?」
田崎はあわてて俺の口を押さえ、人差し指をたてて「シーーーッ!」と言いながら周囲を見渡した。
まだ妻は来ていない。
何人かの男が俺たちの方を向いたが、すぐに興味なさそうに視線を逸らした。
田崎はヤレヤレとゆう顔で頭を振り、俺を見た。
そして、先週の・・・男が隠れていた木から出て、妻の目の前で見せつけながら射精した日の「その後」について話し始めた。
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