自分の中の欲望が目を覚ましてからは、ずるずると堕ちていった。
恥ずかしいと思った。
既婚者として、妻として、母としてしてはいけない事だと思った。
けれど自分では止めることができなかった。
アダルトサイトを徘徊しては、恥ずかしい行為をする自分を想像した。
願望はどんどんとエスカレートしていった。
そして知らない誰かの体験談・・・公園で覗きの前で足を開いた投稿を読んで、旦那に連れて行かれた公園を思い出した。
「この東屋はね、『覗かれたい人用』なんだよ」
私は付き合っていた頃の、旦那の言葉を思い出していた。
じゃぁ見てる人は、私が恥ずかしい事してるって知ってるってこと?
そういって恥ずかしがる私の頭を撫でながら、大丈夫だよと言って少し足を開かせた。
こっちが求めないと、触ってこないから。触られたい人はこの上の展望台・・・最後までしてもいい人は、展望台の裏のトイレってルールがあるんだよ。
そういって興奮した顔で私の太ももの内側をなで、下着を履いていない股間が露出するくらいスカートを捲った。
あの日、私は茂みの向こうから覗く男の視線に気づいていたが抵抗しなかった。
見られていると感じた。
何人かはわからない・・・けれど覗いているのが1人じゃない事だけは感じていた。
心臓の鼓動が早くなった。
恥ずかしくて顔が熱くなった。
子宮が疼く感じがした。
ゆっくりと足を開いた。
左右に広げていくとスカートが捲れ上がった。
俯いた視線の先で、下着が丸見えになった。
(恥ずかしい・・・けど興奮する・・・見られてる・・・知らない男が私を・・・・)
暗闇の向こうで、茂みがガサガサと揺れ始めた。
青いシャツの背中が見えていた。
茂みの隙間から、男の目が私を見ていた。
その腕がゴソゴソと動くたびに、茂みが揺れていた。
(見られてる・・・・知らない男が・・・私で・・・・)
性欲をぶつけられていると感じた。
男の欲望が自分に、公園のベンチで足を開く恥ずかしい私に・・・
ガマンできなくなり、下着の上からクリトリスを弄った。
別の場所でも茂みが揺れ始めた。
それは弱い動物がオオカミに囲まれたような気分だった。
自分は弱い被害者で、周りを強い加害者に囲まれている気分だった。
恥ずかしくて、怖くて、けれど指を止めることはできなかった。
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