自分の中にもとから潜んでいたのか、それとも開発されたのかは自分でもわからない。
・・・おそらく前者だろうとは思っている。
初めて見た時から旦那を好きになった。
話すようになって、その優しい性格を知って、ますます好きになった。
告白されて嬉しかった。
だから、恥ずかしい事をお願いされても断れなかった。
初めてミニスカートをはいてデートした日から、本当は興奮していた。
恥ずかしくて言えなかったけれど、それからもずっと、恥ずかしいお願いをされるたびに、嫌がるフリをしながらもドキドキしていた。
セックスの時に言葉で責められるようになって、窓に向かって足を広げさせられて弄られるようになって、信じられないくらい興奮する自分がいた。
だんだんと自覚し、だんだんとエスカレートしていく自分がいた。
1週間も放置されると、ガマンできずに自分でこっそり実行するようになった。
下着をつけずに街を歩いたり、コンビニやレストランの施錠できるトイレで胸を出して鏡に映してみたり。
自分で触るようになると、鏡の前で全裸になってするようになった。
わざといやらしいポーズをとり、恥ずかしいと思いながらイクのが好きな自分になっていた。
そして妊娠して、出産した。
レスになったのは自然な流れだった。
子供はかわいい悪魔だった。
毎日、疲れ切っていたと思う。
親の助けがなければ仕事も辞めていたと思う。
夜は一瞬でも早く休みたかった。
求められる回数は少なかったし、求められたくないと思う自分がいた。
だから求められても断り、数か月後には求められなくなった。
そしてそれが普通になると、まったく意識せずに何年もレスの日々が続いていた。
ある日、ふと 股間にズキッと熱を感じた。
それが私の性欲の復活の瞬間だった。
娘が中学に上がり、生活のリズムが安定したからか、それとも時限爆弾のようなものだったのかはわからない。
けれど確かに 私の体は刺激を求めていた。
そして、その求める刺激は旦那ではなかった。
体が求めたのは、見知らぬ誰かの視線だった。
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