ちょっとお邪魔します。
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最近、なにかもやもやするものが身体の内に燻っていた。
やる気のない上司のせい? 夫と半年以上 …事によると一年以上… ご無沙汰なせい?
押しつぶされるような重いものではなかったが、とにかくストレスがかかっているのは感じていた。
そんな折、気晴らしにネットを徘徊しているとあるページが目に止まった。
そこでは様々な男性が、女性が様々な性癖を語っていた。
こういうページが気になる、ということは、やはり今、”溜まっている”のかもしれない。
そんなことを思いつつ、興味があったのも事実だったので、いくつかの体験談を呼んでみた。
5つ目か、6っつ目立っただろうか。その体験談自体は覗きを趣味とする男性のもので、
それ自体が特別というわけではなかったのだが、その体験談の舞台となる公園の描写が妙に気になった。
大きな自然公園であること、物陰の多い遊歩道・・・東屋・・そして展望台。
すべての描写が、久美が半年前まで住んでいたマンションの前に広がる公園の特徴と酷似していた。
休日には久美もよく散歩をしてキブンをリフレッシュしていたものだった。そんなその場所で・・
もう一度読み返してみる。・・・やはり似ている、というかその知っている場所としか思えなかった。
その書き込みの中の覗きの対象となっている、昼間のキャリアウーマン然とした印象からかけ離れた痴態を見せる女性は、久美の興味を引いてやまなかった。
日々重なる書き込みに、その姿に、いつしか久美は自分を重ねるようになっていた。
(こんなふうに・・・もし私が同じように・・・その公園を歩いたら・・・・・)
自分はその時どうするのだろう。その東屋で、自分も同じように痴態を晒してしまうのだろうか。
記憶にある情景が鮮明に蘇る。
想像する・・・自分がその東屋に居るところを。
日が暮れて・・・遊歩道を歩き、そして・・・・。
その日、久美はしばらくぶりの性的満足を得た。
※ ※ ※ ※ ※
繰り返される日常、蓄積される澱のようなストレス。
久美は相変わらずどうにもならない無気力な上司に対する苛立ちと、
まるで同居している他人のような、自分に関心を見せない夫に心が疲れていくのを感じていた。
ある金曜日、少し興奮気味の夫から、帰ってくるなり短期、といっても一ヶ月の出張を命ぜられたことを聞かされた。
この出張の成果次第では次の人事異動で昇進ができる可能性が飛躍的に高まると言って浮き立っていた。
突然のことに、驚いている久美をよそに、一人で盛り上がっている夫は、勝手に準備を整えると、
週明けに飛行機の距離の出張先に、朝早く旅立ってしまった。行ってくる、の一言も残さずに。
半ば呆然とそれを見送った久美はその夜、一人きりの夕食を済ませ、さして面白くもないテレビを見ていた久美は、
退屈な時間をすごし、鬱屈した自分を持て余している自分に気がついた。
ため息が出る。
空虚な暮らしにどうしようもない疲れを感じた。
そんな気分を振り払おうと、風呂に入ってゆっくりと湯船に浸かる。
時間を気にすることなく、こんなにゆったりと入浴したのは何時ぶりだろうか・・・
流石に少し浸かりすぎたかと、火照った身体を冷まそうとしてバスタブの縁に腰掛けた。
ふと、鏡に映る自分の身体に目が止まる。
まだ十分に若さを保っている身体は、まだ魅力は衰えていないと自賛した。
でも。
夫はそんな自分を女として見てくれているのだろうか。
見ていてくれるなら、こんなに長く放っては置かないだろう。
なら他の男なら。
そう考えた瞬間、自分の女の部分が疼くのを感じた。
しばらくぶりの感覚。
久美は流石にのぼせすぎたのだろうと、そそくさと風呂から上がった。
風呂から出て、少し時間をおいたというのに疼きは収まらなかった。
その卯月を持て余した久美は、久しぶりにあのサイトを訪れることにした。
それなりに身体を満足させてやれば疼きも収まるに違いない。
そういえばあの公園の女性はあれからどうなったのだろうか。
ちょっとした刺激を求めた久美は、しかし次自分の想像を遥かに超えて繰り広げられている痴態に驚くしかなかった。
おかげで満足は得られたものの、与えられた刺激は許容量を超え、夢の中まで侵食してきた。
次の朝、久美は目覚めてもう一度シャワーを浴びて下着を替えなければ出勤できない有様にため息を付いた。
夫が不在の気楽さから、同僚と軽くアルコールを交えた夕食を済ませた久美は、入浴を済ませてすぐに昨夜のサイトにアクセスした。
その日は木曜日。いつもどおりなら、あの女性がまた昨夜の内にあの公園に行っているはずだった。
予想通り繰り広げられた宴は、想像を超えて久美の心を激しく揺さぶり、ようやく寝つくまで興奮が止むことはなかった。
翌日。久美は簡単な夕食を済ませて帰宅するなり、念入りにシャワーを浴びた。
鏡の前で、帰りがけに買ってきたばかりの下着を身に着ける。
買ってきた赤い下着は、常に身につけているものよりも遥かに大胆なデザインで、赤面するほどに煽情的だった。
その姿に満足した久美は、この季節にはやや不似合いな露出の多いワンピースを着ると上着を羽織って家を出た。
向かう先はあの公園だった。
行って見るだけ。雰囲気を味わうだけ。
そう自分の心のなかで理由をつけていたが、新しく下着を用意したことは意図的に考えないようにしていた。
公園について自然公園の看板の前に立つ。
奥へと続く道は、記憶以上に暗く感じたけれど、考えていた以上に強く久美を誘った。
歩みには緊張が見て取れたが、それでも奥へと進む足取りには淀みはない。
暗い遊歩道を歩む。分岐を見つけたところで曲がりその先にあるはずの東屋を目指す。
曲がりくねった小道は先を見通すことはできなかったが、その先にあるものを求めて歩いた。
最後のカーブを曲がっても、周囲に人影はない。
開けたその先の東屋には裸電球が灯り、その明かりの下には人影はない。
その明かりに引かれるように進んだ久美は、空いているベンチに腰掛けてみた。
木立のざわめき以外には何も音をたてるものはない。
ゴクリ・・・
緊張からか、久美の喉が鳴った。
上着を脱いで傍らに置き、脚を少し開いてみた。
心臓の鼓動が大きく、速くなり、体温が上がるのを感じる。
もう少し脚を開いた。ずり上がったワンピースの裾から太ももが露出する。
勇気を出して下着が見えそうになるまで裾を上げる。
内股に夜の冷気を感じているのに、さっきよりも熱を帯びているのをはっきり感じる。
心臓の鼓動が速くなる。
思い切って腰を浮かせ、裾を上げて下着を露出させた。
明かりの下で、白い肌に赤い下着が眩しく映る。
久美は触ってもいないのに絶頂しそうなほど興奮していた。
自分の行為に酔い、没頭していた。
だから気が付かなかった。
東屋を取り囲む人影に。
自分を舐めるように絡みついている視線に。
その視線に気がついた時、書き込みにあった女性と、自分の姿が重なった。
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貴之様
スレを汚してしまって申し訳ありません。
勝手なのは重々承知ですが、思わず書きませていただきました。
久美さま
勝手にネタにしてしまって失礼いたしました。
皆々様
勝手な振る舞いでお気を悪くしたら申し訳ありませんでした。
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