《五十路が2人 4》
2人の吐息に ノンちゃんの喘ぎ声が時折りまじる。
が、途切れ途切れでハッキリしない。
『覗いてみたい』と言ったのは裕美さんだったのに これじゃ こっちが覗く側になっちまう。それはそれで楽しそぅだが…。
と、思っても 気が気じゃない。
『もぅノンちゃんは裸に剥かれているのか?』
『裕美さんは?』
『裸の2人が舐めあってるのか?』
意を決してセブンに入った。
すぐに買い物カゴを手にして胯間を隠して。
そんな俺の姿は さぞ不自然に見えただろう。
「ねぇ、ここ?」
「凄い」
「気持ちいぃい?」
裕美さんの声は時折り聞こえてはくるが、殆ど2人の喘ぎ声しか聞こえてこない。
適当にカゴに入れ、急いで帰った。
『はやる心をおさえて』ってのは この事かも知れない、10分足らずの道のりが この上なく長かった。
さて、どぅしよう?。
『ガラッとあけて、只今 と帰ったものか?』
『そぉぉっと階段を登って、ガラッと扉をあけて そのまま なだれ込んでみようか?』
裕美さんの家が近づくにつれて 迷いに迷って どぅしたものか分からなくなってきた。
結局『只今ぁ』と玄関を開けた。
「ちょっ、裕美ちゃん」
「帰ってきたから 健ちゃん」
「もぉ!、いいとこ だったのに」
2人の会話がイヤホンから聞こえ、2Fではガサゴソと物音がしている。
「只今」と、何も知らないふりで扉を開けた。
「お帰りぃ。(コンビニ)分かったぁ?。何 買ってきてくれたのぉ?」
ニコニコと裕美さんが立ち上がった。
「あら、こんなに?。お好み焼きもあるぅ」
「ねぇノンちゃん、温っためてくれる?お好み焼き。私 下で 焼きそばとか温っためてくるから。お願い」
裕美さんが1Fに降りていった。
「何かありました?」
ワンピースの裾を直しながら立ち上がったノンちゃんが電子レンジに向かった。
俺は その背中越しに聞いた。
「な、なんで?。何もないわよ」
「なんで?」明らかに動揺していた。
「何か 空気が違ってたって言うか」
「何となく、だけどね」
と、ノンちゃんの背中に抱きついた。
「ダメよ、裕美ちゃん 戻ってきちゃう」
「いいじゃん 見られたって。少しくらいイチャイチャしてたって おかしくないでしょ?俺達。嫌?。昨日だってさ…、ね」
「それは そうだけど…」
「あっ。ダメ。ダメだって」
ワンピース越しに乳首をつままれて ノンちゃんが俺にもたれてきた。
「裕美ちゃん、きちゃうから」
「ねぇ、マヨネーズとかは?」
裕美さんの問いかけと同時に 跳び跳ねる様に俺達は離れた。
「これで良いの?、こうするの?」
ノンちゃんは レンジの使い方を俺に尋ねる体を装っている。
「ねぇ、ソース、普通のしか無いわよ」
「マヨネーズとかも」
裕美さんが扉をあけた。
「あっ、裕美さん、これ(レンジ)ただ回せば良いんですよね?」
「そうよ。昔はみんな そうだったでしょ ノンちゃん、忘れたの?、それとも何か してた?、2人して、アハハ」
「いいのね(ソースとか)普通ので、ちょっと待っててね」
また1Fに降りていった。
「もぉお!、健ちゃんたら、ダメだってば」
今度はワンピースの裾から入れた俺の手を押さえて ノンちゃんが制している。
「いいじゃん、少しぐらい」
俺は しゃがんで、ノンちゃんの尻に顔を押し付けた。
「ダメだってホントに。ねぇお願い、やめて」
ノンちゃんが後ろ手で 俺を払いのけようとしている。
俺は構わず ワンピースの裾をたくし上げた。
「やっぱり」
「『やっぱり』何ぁに?」
「でも ここじゃダメ、そこまでにして」
「そこまでにして、ね、お願いだから」
「何か?。何だろ?。匂うよノンちゃん」
「ノンちゃんのスケベな匂いが、何で?」
「な、何で?って」
「裕美ちゃんちで こんな事するんだもの、さっきだって。だから その…」
「興奮しちゃった?」
「… … …」
ノンちゃんが無言で頷いた。
「ほら、『好き』なんじゃん ノンちゃんだって。違う?」
「それは」
「『それは』?」
「そんな、意地悪しないで」
「『それは』何?、嫌いなの?」
「だって」
「『だって』何?」
「もぉお、『ドキドキ』しちゃう」
「興奮して?」
「そう。興奮しちゃう、こんなの」
「だから、だから すぐに『溢れ』ちゃって」
「やぁらしいね、ノンちゃん」
「でも それだけで『こんなに』なっちゃうかなぁ?。パンストからでも分かるよ、ビチョビチョなのが。凄い事になってるよ、ねぇ?」
「もお、言わないで」
「もぅダメだ、我慢できないよ俺」
「裕美さんちで ノンちゃんの こんな匂いかいで…。裕美さんち だよ ここ」
「舐めてあげる。舐めさしてオマンコ」
「ダメ。ダメだって」
「そのかわり私が…。私がしてあげる」
「その方が すぐ隠せるし、ね、それで我慢して。ね、お願い」
ノンちゃんが、俺を廊下に背を向ける様に立たせて、自分は俺の前にしゃがんだ。
「でも、ゴメンね。裕美ちゃんが帰ってくるまでよ。それで我慢して。ね」
「…いいから早く。早く しゃぶって」
俺が勃起したチンポを引っ張り出すのを待ちきれない様に ノンちゃんが手を伸ばしてきた。
「こっち、ノンちゃん こっち」
チンポを咥えるノンちゃんを 引きずる様に廊下側に移動して 引き戸を ほんの少しだけあけた。
「ここなら(裕美さん)上がってきたの分かるし。ね、(足音)聞こえる様に 少し開けとくから。ね」
壁に寄りかかり、引き戸に耳をよせた俺のチンポをノンちゃんが しゃぶっている。
少しだけあいた引き戸の向こうには すでに裕美さんがいた。
階段の最上段から顔だけをだして、引き戸の隙間から ノンちゃんのフェラチオを覗いている。俺と目が合った瞬間『ニヤリ』と笑った。
ノンちゃんに気付かれない様に ノンちゃんの頬を押さえて、わざと大きく ノンちゃんの顔を前後させた。
ノンちゃんの唇に出入りする俺のチンポが 少しでも良く見える様に。
あえて ノンちゃんのクチから 引き抜いたりもしてみせた。
「『逝って』健ちゃん」
「裕美さん、戻ってきちゃう」
そう言ったノンちゃんのストロークが激しさを増した。それに合わせる様に 腰を大きく振った。
俺が いきそぅなのを、きっと裕美さんは悟ったのだろう、いざ『その時』に
「おまたせぇ」
「ノンちゃん、お願い、(引き戸)開けてぇ」
と、裕美さんが声をかけた。
「あっ、ゴメンゴメン」
「手伝いもしないで ゴメンねぇ」
少し間をおいて 何食わぬ顔で ノンちゃんが扉をあけた。
「手伝おぅか?、俺も」
俺も 素知らぬ顔でノンちゃんにつづいた。
「でも最近のコンビニのってアレね。その辺のスーパーのお惣菜なんかより ずっと美味しいのね。セブンでしょ?これ」
ソファーに戻って最初にクチを開いたのは ノンちゃんだった。
「そうね」
「でもノンちゃん?、健ちゃんのと どっちが美味しい?、ねえ?」
「な、なんで?」
「健ちゃんが その、買ってきてくれたんでしょ?これ。もお、何 言いだすの?」
「それは そうだけどさ。ね、健ちゃん?」
「裕美さん?、酔っ払ってます?、大丈夫ですか?。なんなら帰りますけど 俺」
「なに言ってんのよ、(ノンちゃんに)乗せて貰ってきたんでしょ?、(酒)飲んでるわよ、この人だって。どぅやって帰えんの?。いいから泊まってきなさい 今夜は 分かった?」
「でもアレね、(薬)眠くなるとは言ってたけど ビール呑んじゃったからかしら 眠くなってきちゃった。あっ、でもアレよ、私が寝ちゃったからって《へんな事》しちゃダメよ2人共 わかった?。分かった?ノンちゃん?」
「え?、何で私?」
「でもアレよ、休んだ方が良くない?、少し。ね、そうしたら?」
「うん、そぅする、ゴメンね。…少しね」
リクライニングを倒すとすぐに 裕美さんの寝息が聞こえはじめた。
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